2008-01-01から1年間の記事一覧

とんがって還暦

書き留めようと思って、ずっと捨てずにある記事があるのだ。 ジュリーこと沢田研二の記事。彼は今年還暦で、記念コンサートをドームでなんと5時間!やった。インタビュー記事は還暦記念に出したアルバムの9曲目のバラードについてであった。彼の作詞である…

師走は忙しいのだぁ

12月に入ろうとするころから、イベント続き。対談、文楽、朗読とコンサート、工芸家の作品展、講演と続いた。もちろん、仕事や健康のためのワークなどもある。体調不良だった去年に比べると、立て込んだスケジュールをこなしたことが、驚きである。感謝(…

いま、この一冊

『ハイデガー=存在神秘の哲学』古東哲明(講談社現代新書) どれだけの時間、ぼくたちは今日、この世の光景をみつめたろうか。 ぬけるような青空に、どれだけ深くみほれたか。地べたの存在を、どれだけ感じとっただろう。他者がそこにいる。その<いる>と…

直に聞く言葉

直に話をうかがってみると、「ああ、そういうことなのか」「そこから出ているのか」「そういう筋道だったのか」といままでしっくりせずに浮遊していた言葉が落ちるときがある。環境問題などで活躍されている辻信一氏の「スロー」の目指すところは、単なるフ…

不自然なる死

このところ駅などでは年賀状を売る人の大きな声が聞こえる。ポストには「年始の挨拶を遠慮いたします」というはがきが届くようになった。もうそんな時期なのだ。お連れ合いに先立たれた方、父母を亡くされた方。はがきにある年齢を見て驚いている。同世代な…

改めてのビートルズ

帰路、空には三日月が美しく輝いていた。 ミスター・ム〜ンライト♪ ジョンのあの出だしが脳内に鳴り響く。 昨夜聞いたアコギ1本でのビートルズナンバーは圧巻だった。演者はセンチメンタルシティロマンスの告井延隆氏。ギターは1本、指は10本しかないと…

落語版源氏

『源氏物語』千年紀ということで多彩な催しがあちこちであるようだ。昨日は“落語版源氏物語”なるものに行ってきた。演者はごひいき立川談春さんである。演目は「柏木」。どんな風に演りこなすのか・・・楽しみにしていた。 本田久作さんによる本。この間お話…

加齢は老いさらばえ貧相になるばかりではない。歳を重ねるごとにいい顔になる人がたくさんいる。悲喜こもごもを経た人生の厚みというようなものを感じさせる。緒方拳もそんなひとだなぁと思っていたが、突然の訃報。 藤原新也氏が日記で緒方拳氏の訃報に触れ…

矛盾を生きる

すばらしい晴天の誕生日。日々生まれ続ける私のいのちに感謝。そして何かの死によって生かされているこのいのちに。先週森達也氏をゲストに彼の映像作品を観ながら、いのちを考える会があり出かける。映像はどれも一度ならず観ているものであったが、また新…

未来の源氏物語

本屋に行くと源氏物語関係の本が華やかに並んでいる。 今年は「源氏物語」千年紀なのだそうだ。 源氏と言えば、瀬戸内寂聴さんだろう。その彼女が恩年86歳にしてケイタイ小説を書いたとは、TVのニュース。源氏物語を現代の物語として書き下ろしたという。 …

20世紀少年

浦沢直樹原作・堤幸彦監督の「20世紀少年」を観た。一言、おもしろかった。まず、音楽がよいのだ。気持ちよく物語に没入できた。 しかし、まだ三部作の一作目なのである。完結しないラストにフラストレーションたまる〜。 世界征服を目論むともだち(友民…

5年経過

ホームレス支援誌『ビックイシュー』の100号&5周年記念パーティに参加する。ゲストはいまや超売れっ子の茂木健一郎氏。unaスペースでもビックイシューの協力を考えている関係で、メールが来るのだ。他に香山リカさんなどゲストも豪華。茂木氏はイギリス…

久しぶりの談春

なんだかブームになっているようだ。落語家立川談春氏のこと。落語にそう詳しいわけではないが、談春さんには縁があり何度か聞いている。以前はチケットも手に入りやすかったのだが、このごろは即日完売といううわさ。のんきにしていると取れない。今日もラ…

目線の先

首相辞任のニュースは確かに驚きだったが、一番のショックは、国のトップがほとんど周りが知らないままに、突然の辞任を繰り返した(それが可能だった)ということである。いくら相当の理屈があったとしても、一応先進国として国際的に認められている国とし…

8月の終わりに

8月はいろいろな意味で暑いと思う。その暑さが年々堪える。忘備録として ●『死刑』JCJ賞受賞 JCJ賞とはすぐれたジャーナリズム活動・作品に贈られる賞だそうだ。森達也氏の力作である。受賞時のスピーチにこんな言葉があった。 「 光市の裁判判決が出…

切り抜き記事

新聞の切り抜きをよくする。先日、帰省の折、母が古い新聞の切り抜きをだしてきて「なかなか整理できないので、いるのがあれば・・・」と色あせた大量の紙片を見せられた。とりあえず切り抜いてとっておくのは母譲りかと合点した次第。さて、その切り抜き記…

個性的な普通

今年も灼熱の太陽が突き刺すような日差しの8月6日だった。毎年TVでみる広島の式典でのお年寄りの姿はつらい。 さて、今朝の空はというと、子どものころよく描いていた絵日記のなかの雲のよう。そして空の色は宮崎アニメのような青色。聞けば立秋だそうな・…

気合を入れて

TVでは高校野球の中継がはじまっている。このごろの暑さには参っている。甲子園も暑そうだ。 スポーツ観戦が特に好きではない。というより、どちらかというとあまり興味がない。だが、思い起こせば高校生の頃、夏休みとなれば母校の応援の日々であった。暑…

汗一升忘備録

18日 知人のバスケタリー作家の展示&ワークショップ。いつも行きそびれているので、スケジュールを決めておく。それでも外気の暑さを思うと大いに躊躇。と、用件で電話を入れた友人も行く予定があるという。彼女の仕事終了を待って夕方に行くことに。それ…

暑さの質

とても暑い日だった。所用で山梨方面に行く。時間があったので、ついでに地図を見て白州までドライブすることに。名前だけはよく聞いているのだが、どこにあってどういうところなのかまるで知らなかった。 途中、道路脇の川では猛暑のなか子どもたちが楽しそ…

冷汁と記憶

昨日は早朝から汗ばむほどの猛暑。ひさびさのラッシュを体験する。自律神経失調気味の身にはキツイ。見苦しいほどの汗が止まらない。何も口にせぬまま家を出たので、昼食はお米が食べたくなった。 味噌汁がウリの店に入る。数種のなかから冷汁を選んだ。まず…

短歌のちから

七夕だったのだ。会議のあと夜空も見ずに帰宅してしまった。 昨日の休日、以前の家に用事があって行ったのだが、やっとのことで荷物を運び終え、部屋もきれいになった。その運び出した荷物は、収まるところもなく、物置と化している部屋に積まれている。その…

留守中のできごと

ボーディーワークの朝、目覚めると、横隔膜あたりが痛む。なんとなく頭痛も誘発されそうな気配。案の定、不調は進展した。前日に鍼灸を受けた反応か・・?強風低気圧の影響・・?胃の痛みはむかつきに変化してきた。口の中になにも入れたくない。従って頭痛…

『I’m“MG”』読んでみて

『あじくら通信』を発行しているアジア好きの人たちのゆるーい集まりがある。そのメンバーでもある「わたなべすがこ」さんの本がでた。彼女は元気いっぱい、エネルギッシュに各地を飛びまわっていた人で、当時は老人の介護をしていた。ところがある日、突然…

存在を消した存在感

ボディワークのあと、映画「休暇」を観た。 想像どおり、なかなかいい作品だった。ささやかな日常のしぐさに、刑務官としての重苦しい勤務のシーンが、拮抗しながら脳裏に重ねられていく。 こまやかによくつくられた映画だと思った。特に悲しいわけではない…

観たい映画「休暇」

6月7日封切りの映画がある。 門井肇監督「休暇」。 吉村昭の同名小説『休暇』(『蛍』に収録)を時代を現代にして作っているらしい。 登場人物は死刑因と刑務官、その周辺の人々。 役者は死刑因に西島秀俊、一人暮らしが長い刑務官に小林薫(この配役だけ…

日本の青空

ボディワークのあと、友人の勧めで映画「日本の青空」(大澤豊監督)を観た。終戦を迎え、憲法学者の鈴木安蔵を中心とした民間人のグループ「憲法研究会」が自主的に新憲法の草案を作っていた。鈴木氏は戦前戦中と思想弾圧や投獄など、つらい生活を強いられ…

発酵

unaにて酵母ワークショップ。講師はいろいろなものを発酵させ、その酵母を利用した料理をつくっている方。私も一時、天然酵母パンを作っていたことがあったが、酵母といってもたくさんの種類があることに驚く。というか、何でも酵母ができるということである…

代々木公園行き

ホームレス支援の雑誌『BIG ISSUE』の展示の企画関連で、代々木のテント村にあるというエノアールカフェに行ってみた。原宿で待ち合わせ。この日初めての方々が何人か。公園のはずれの木々の立ちこめた一隅にブルーテントはあった。以前は何百もあったという…

不都合な他者について

連休明けの新聞に辺見庸氏の文章が載っていた。 友人たちが参加していた講演会についての感想である。講演テーマは「死刑と日常」。まず、たくさんの人の海に怖気づいたか、のどに最初のことばをつめたまま、それを発生したものかためらっていた、とある。そ…