渋滞
unaで続けている古典の会。今回から白隠禅師の「夜船閑話」。高名な禅僧という以外は全く未知の人物。で、彼の人柄や「夜船閑話」の導入をしてくれる。とても魅力溢れる人物で、惹かれる。若き日に彼自身が病んだ経験からの養生が書かれているらしく、それも楽しみだ。
東洋医学では、気・血・水(体液?)の流れをみるという。講座が終わり、不調を訴えたM氏に普段はオルタナティブ医療をしている講師のC氏が施術をすることに。。
何を診て、何をしたかというと、全体の渋滞部分を感じ、手当てしている。
そう、「渋滞」。その言葉に、ストンと落ちた。
気、血、水がどこかで滞る。それを病いと言うのではないだろうか…
道路の渋滞学というものが、あると聞く。車は多いから渋滞するのではなく、個々に速度が違ってしまうから、行き詰まってしまう。
理論的には、道路いっぱいにつながっていても、同じ速度なら、車間は変わらないので、流れは止まらないはず。
それと同じことかもしれない。どこかで速度が変わってしまう。すると流れずに停滞し、先に酸素や養分などが行き渡らない、また老廃物を回収できない……
そうなった事態を様々な手段で調整しようとしているのが、東洋医学という診方なのかもしれない。
そうか、「渋滞」という視点は、医学だけではなく、すべての関係に言えることではないかと思えてきた。
- 作者: 直木公彦
- 出版社/メーカー: 日本教文社
- 発売日: 1975/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
- 作者: 貝原益軒,伊藤友信
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1982/10/06
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (14件) を見る