2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ぷちナショな人

精神科医香山リカ著『ぷちナショナリズム症候群ー若者たちのニッポン主義ー』(中公新書)をおもしろく読んだ。やや彼女の危機感に収束させるような傾向にはなってはいるが、取り上げている事象には、心当たりがあるものばかりだった。 自分でもうまく言語化…

締りと縛り

月一で「徒然草で読む」会をしている。“で”と言ったのは、テキストは単なるきっかけになっているからである。古典に学ぶとも言える。道案内をお願いしているCさんは外国籍の方で、言語関係から思想系まで驚くべき教養の持ち主。その方のグローバルな視点で…

“べてる”の秘技

べてるという精神障害者の真の自立を考える施設が北海道にある。*1その様子が何本かのビデオになっている。それを観た。これはみんなで観るのがいい。なぜなら、何かを話したくなるからだ。その感想はそれぞれであり、その人のからだを通したリアルな言葉に…

文化の継続

先日、自分がやるスペースに友人がお二人で来てくれた。お連れの方は日本芸能の舞台に立っている方。話術も達者で、楽しく着物の薀蓄などを聞かせていただいた。はて、と立ち止まる。芸能をされている方とは現実に目の前で接しているのに、その芸能に対して…

コーヒーを飲む

一杯のコーヒーがある 飲もうと思う 口に運ぶ あたたかさが指先に届き 香りが鼻の粘膜に届く 唇を少しゆるませながら 陶磁器を意識しながら 縁を唇に当てる おもむろに息を吸いながら 舌の先でコーヒーを迎える 熱いときは すするようにしながら 舌を前歯の…

笑いの感性

ある若者から「おもしろいよ」と言われ借りた本が、意外なおもしろさ。森絵都『ショート・トリップ』(理論社刊)である。理論社といえば児童書の分野と思うが、どうしてどうして、はまる。これは中学生新聞に連載したものらしい。だから本当にショートショ…

人間は間違いを起こすもの

友人からのメールがきた。長い引用。 The Fog Of War(仮約・戦争の霧)と言う映画が、第76回アカデミー賞のドキュメンタリ−賞部門にノミネートされた。> ロバート マクナマラ氏を主役にした回顧録のような映画のようだ。1945年3月の空爆の日、私はグアムにい…

冷たいあめ

朝起きると、なんと、冷たい雨・・・。春は遠い? ワシントン共同通信発のニュースをたまたま見る。情報は1月発信。 「昨年3月20日のイラク戦争開戦以来、イラク駐留米軍で戦闘以外の事故や病気などで死亡した米兵のうち14%は自殺だったことが米国防…

文化の継続

先日、自分がやるスペースに友人がお二人で来てくれた。お連れの方は日本芸能の舞台に立っている方。話術も達者で、楽しく着物の薀蓄などを聞かせていただいた。はて、と立ち止まる。芸能をされている方とは現実に目の前で接しているのに、その芸能に対して…