冷たいあめ

朝起きると、なんと、冷たい雨・・・。春は遠い?
ワシントン共同通信発のニュースをたまたま見る。情報は1月発信。
「昨年3月20日のイラク戦争開戦以来、イラク駐留米軍で戦闘以外の事故や病気などで死亡した米兵のうち14%は自殺だったことが米国防総省の統計で明らかになった」 「同省によると、1月13日までに死亡した米兵は計496人で、戦闘以外の死者153人のうち、少なくとも21人が自殺と確認された。このうち18人は陸軍出身者だった。
 ロイター通信によると、既に約400人のイラク駐留米兵がストレス関連の精神障害を引き起こし、本国に帰還しているという。同省は米兵の精神状態を定期的に検査するため、イラクに派遣している専門カウンセラーを増やすことを検討している。」


こういう情報が出て来るのは予想されたこと。人間として、当たり前の反応ではないかと思う。しかし、どうカウンセリングするのだろうか? ベトナム帰還兵はこころの傷がいまだ癒えず、社会に復帰できない人がいるという。今回も物理的ではなく、見えないところで、想像を越えた事態を招いている気がする…。


池澤夏樹氏は、いまの日本の現状を「既成事実が次々に積み上げられる。まるで燃えさかる火事を見ているようです。水をかけたところですぐに消えるとは思えない。しかし、結局のところ、ひたすら水をかけるしかないのです。バケツ一杯の水で火事は消えはしないけれど、少し火勢を弱めることはできる。一人で川との間を往復していてはさしたる量は運べない。バケツリレーならばずっと効率がよくなります。どんな火事もいつかは消えます。それを少しでも早めるために、言葉の放水を続けましょう」と書いている。

他人の言葉の紹介ばかりになってしまったが、言葉の放水とは、こんなことでもあるのかと…。