2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

人間の持つ力

『9条どうでしょう』の文章を読んで以来、気に入っている町山智浩氏のブログ。過去ログを繰っていたら、こんな言葉に出会う。映画「ヒストリー・オブ・バイオレンス」監督クローネンバーグ氏のインタビューを引用したもの。「現実というのは一つではない。…

やわらかい服

友人の誘いで、新国立劇場「やわらかい服を着て」を観た。 作・演出永井愛。かたい服に対してのやわらかい服。かたい服とは軍服とか防弾服とかのメタファー。 こんなベタな作品が上演されていることに、まず驚きを感じた。まるでいま現在と同時進行のような…

あらたうと〜

unaでの江戸文化を味わう会。 『芭蕉七部集』から初夏の段を読む。視覚的な句が多く、窓外にきらきらゆれる若葉と紙面を行き来しながら味わった。ああ、ほんとうに生命溢れんばかりの季節。 「衣更え」から「若葉」、「麦」、「芥子」と移っていく。 衣更え…

子どもは判ってくれない

unaにてべてるの家のビデオ“ベリーオーディナリーピープル”を観る会。今回の参加者の平均年齢は、いつもより大幅アップしていた。そこにたまたま居合わせた古くからのお客さん。仕事の疲れを癒すかのように、いつもゆっくりしていってくださる。今日もお疲れ…

オノマトペ

今号の『文学界』は、3月に駒場で行なわれた国際シンポジウムの報告が掲載されている。四方田犬彦・柴田元幸氏らが企画し、各国から村上春樹作品の翻訳者が集った。私も参加したが、報告は翌日に行なわれたワークショップの模様だった。前日にもチラとは触…

マイペース改革

連休は家人のペースで過ごした。からだを動かすことを厭わないツレに伴いとても濃密なスケジュール。そのせいか、終わったら連休ボケのような状態。また自分のダラダラペースに戻ってしまい、ボーっとしている。 違うペースはしんどいところもあるが、自分の…

好奇心と生命力

赴任先から帰っている連れと彼の実家に行く。90を越え、なお一人で暮らす義母のご機嫌伺い。玄関を入ると、山椒の若芽が目について、少しいただくことにする。炊事はしなくなったとは言え、まだまだ台所には立っている義母である。その山椒で山椒味噌を何…

まとめの一歩

unaでやっている朗読ゲーム。ロクロの会のまとめ。 各自持ち寄ったものをシャッフルして順に読んでいくというもの。ただし、自分の持ち寄ったものは読まない。読まれた本は: 『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ,詩集『夜の散策』井野利也,『ふわふわ…