2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

幼児の視点

かつて吉田拓郎が梓みちよに書いた「メランコリー」という歌がある。その歌詞の二番は、「人の言葉をしゃべれる鳥が昔の人の名前を呼んだ…」という言葉から始まっている。(ああ、思い出した…)歌詞を作った喜多條忠*1はそのアタマができなくて、一週間を過…

直球と変化球文化

川柳とか都々逸というのは、ことばを一ひねりしてある。そのひねりが茶化しだったり、皮肉だったり、拗ねだったり。そこに感情の行き来を感じるのがいい。「こうしてこうすりやこうなるものと 知りつつこうしてこうなった」という都々逸があるそうだ。これは…

歴史を知る意味

森達也著『下山事件』を今ごろ読み終えた。このところの世情が憂鬱で机に置いたまま、なかなか手に取れずにいた。ある日、本を手にして家を出た。私は事件を知らない。1947年当時、鉄道に関しての事件が多発し、未解決なものが多いということぐらいしか。 初…

ブラボー!TAKUMA

掛け値なしにカッコイイ! マジで拍手喝采。F1レーサー佐藤琢磨くんのことである。彼をご存知だろうか。息子が無類の車好き(そう言えば、このごろはカーキチとは言わなくなったなぁ)、毎週のようにTVでF1レースを見ている。それを脇でチラチラ見てい…

記憶は案外そそっかしい

うちの場合や電車やデパートで耳にすることだが、長く連れ添った関係ほどこの傾向が強いのではないか。言い合いの元の話である。 聞いていると「だから、しつこくあなたに、そう言ったでしょ」「そんなこと聞いてない。お前は○○だと言った」「ああ、いつもそ…

淵とか際の持つ可能性

すっかりサボってしまった。書きたいことがいくつか通過していった…。さて、手元に、ある講座でもらった中沢新一氏の資料がある。出典はわからない。観世音菩薩のことと関連しての記述だ。そこにルソーの『孤独な散歩者の夢想』からの引用が載っていて、それ…

身は限りあり事は尽きせず

6月に突入。2004年もはや半分が過ぎたことになる。速すぎる…。外国籍のCさんを講師に迎えての『徒然草』。毎回示唆に富んだ話。その日も彼は「私たちはみな死刑宣告を受けて生まれてくるのです。宣告はいつ下るかわからない。明日かもしれないのです。そう…