2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

What have they done to the Rain

同じく国際女性映画際で「花はどこへいった」坂田雅子初監督を観た。監督は59歳。初作品である。 ベトナム戦争の枯葉剤の影響、実体を取材するドキュメンタリーだったが、30年以上経つ現在もまったく戦争は終わっていなかった。そのことに愕然とする。い…

本と出会う日

unaスペースでやっている朗読企画。各自がテキストを持ち寄り、シャッフルして人が持ってきたものを読むという遊び。単純だが、思いもかけない感想を想起する。 その日に集ったテキスト・・・ 映画「マザー・テレサ・メモリアル」のチラシ,「TEMPEST…

ある時代の空気

濃密な一日。 青山ABCにて内田樹×柴田元幸対談。『村上春樹にご用心』の刊行記念である。組み合わせはベストだろう。この組み合わせで翻訳夜話として一度聞いているが、今回もとても興味深い話でおもしろかった。その感想は後日。終了後、ちょうど隣でや…

古典から探る今日的なテーマ

日曜日、フラッと観たNHK3チャンネル。ETV特集 「21世紀のドストエフスキー 〜テロの時代を読み解く〜」 ドストエフスキーの長編『カラマーゾフの兄弟』が外語大の亀山郁夫氏の手で新訳出版されたそうだが、それが若者に好評で、30万部を突破したそ…

老いとは存在のゆらぎ

前回老いのことなどを書いたら内田樹氏が“存在のゆらぎ”が老人の特徴と、老いに関しての文章を書いていた。で、こんなことを言っている。 「生まれたときから現在の年齢までの『すべての年齢における自分』を全部抱え込んでいて、そのすべてにはっきりとした…

老いのバランス

この夏脱水症で入院して以来 義母は独り暮らしを諦めた 90歳をとおに越えても 好んで独り暮らしを選んだ 点滴生活から 徐々に徐々に回復し 嚥下も 摂食も 排泄も できるようになった それでも身体能力は格段に低下した 精神はすこぶる健康でも からだがま…

動的平衡

日曜日、仕事が予想外に早く終わったのでABCで行なわれた『生物と無生物のあいだ』の著者トークに行った。 著者の福岡伸一氏についてはほとんど知らないままにタイトルにひかれ、買って読んだ。これがおもしろいかった!それから注目していた人。 夏から…

不在のいい訳

季節はすっかり秋になっている。ずいぶんとココも留守にしてしまい、ぺんぺん草が生えていそうである。季節も動いたし、ぼちぼちいくとしよう・・・ この夏は予報どおりの猛暑で、とんと参った。 思考がすすまない。PCの長文が読めない。キーボードに向え…