2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

伊勢好きの芭蕉

unaスペースでの古典を読む会。今年は『芭蕉七部集』。連歌である。が、私たちのレベルでは読むだけで精一杯。なかなか句を味わうところまでいかない。そんなことで、この頃は「初夏の句」など発句を集めたものを読んでいる。 今回は「釈教」。説法ではなく…

笑える技

『べてるの家から吹く風』の出版記念の対談に行く。著者のソーシャルワーカー向谷地生良氏と田口ランディさん。向谷地氏はいまは大学でも教える身だが、北海道にある精神障害者の自立支援コミュニティ“べてるの家”をはじめた人である。そのいきさつをはじめ…

用の美と場所

友人Nさんと駒場で待ち合わせ。「日本民藝館に行こう」と誘われた。前回はあいにく閉館だったのでリベンジ。 ちょうど初代館長の柳宗悦蒐集展をやっていた。時代は李朝のものから、品は陶器や織物、掛け軸など、蒐集範囲の広さに驚く。圧倒される壷や皿の大…

“怒り”のゆくえ

朗読ゲームの報告のつづき。毎回感想が楽しみ。 読んだ文章は次のものたち。 松浦弥太郎『口笛サンドイッチ』、スティーブンスン『吉田松陰伝』、くどうなおこ『心の詩集』、宮沢章夫『呆然とする技術』、岡本敏子『恋愛芸術家』、酒井健『絵画と現代思想』…

継続「読めない歴史」

宮沢章夫という人を朗読ゲームで知った。なんともおかしなことを考える人である。今回読まれたひとつに「サンキュー」という短文があった。いまは閉店してしまったハンバーガーショップ。 その店では何かというと「サンキュー」で返答されたのだそうだ。宮沢…

ニッポンチャチャチャ

赴任先の連れ合いに電話をした。久しく海外出張していたからで、留守中の報告である。何分も話さないうちに「入れられた!」という声。先方はサッカー観戦しながらの電話であった。時々応答がなくなる。しばらくして「また入っちゃった」という声。電話をし…

あのころにいた連中

久々の高校同窓会in品川。 みんな同年齢(あたり前だけど)だと思うと気が楽である。 何十年ぶりのM君が参加。すぐわかった。「いまどんなことやっているの?」から話が広がる。一見硬い肩書きだが、青少年と向き合う仕事だという。興味深い話を聞かせても…

塞翁が馬?

午後から家出。 治療院で鍼灸を受ける。たっぷり時間をかけてもらい、時間超過で中野に即行。友人を待たせたまま、まず用件を済ませる。 友人とは久し振りだったのだが、時間が押してしまい、帰りの電車を一緒する。 体調を崩していたという彼の近況から。病…

精神梗塞にならないために

あることがあり、友人と長電話。 「それはもはや相手の問題ではなく、あなたの問題でしょ」とズバリ言われる。 まさにその通りなのである。相手とのコミュニケーションをどうのこうのという問題は、試みてきたことで、そろそろ自分自身の結論を出す時期では…

医療二態

さて、31日。 名前のつく病気はないとわかったのだが、釈然としない。からだの不調は自分でなんとかしなければ…と朝、以前に経絡のチェックや、鍼灸をしてもらった医療施設に電話をする。空き時間があって、すぐ診てもらえることになった。からだのしんど…

更新「病院嫌い」

6月である。 このところ通奏低音のように、頭痛がしていて、気になる症状もあった。で、家人の勧めもあり、30日に近くの病院に行ってみた。実は前日にも行っている。その日は連れ合いが早く家を出たので、朝の遅い私はチャンスとばかり意を決して行った。…