更新「病院嫌い」

6月である。
このところ通奏低音のように、頭痛がしていて、気になる症状もあった。で、家人の勧めもあり、30日に近くの病院に行ってみた。

実は前日にも行っている。その日は連れ合いが早く家を出たので、朝の遅い私はチャンスとばかり意を決して行った。待ち時間用の本も熟考の末携えた。ところがなんと脳神経外科の受付は、9時15分で終了!ということであった。あとは手術の時間なのだそうだ。15分間に合わなかったのだ。
月曜日は休日明けで、それなりの患者が多いのではないのかな?やさしくないよなぁ…としばし呆然。仕方なく自分をなだめ、スゴスゴと帰って来たのだった。

で、この際だからというわけで、翌日再挑戦。
これこれと症状を話す間もなく、即座に「CT撮ってきて」と言われ、「MRIじゃないの・・・」とあわあわしながら、X線室へ。レントゲンは好きではないので、いままで躊躇してきたというのに…撮り終り再び診察室。

Dr「異常ありませんね。腫瘍もないし」。
私「ではこの頭痛は頭痛外来に行けばいいでしょうか…」
Dr「普通の頭痛でしょう。痛いときは頭痛薬でも飲んでください」。
医師との会話2回。所要時間2分。

拍子抜けして、でもなんだか気持ちがすっきりしない。
ボーッとしながら、また歩いて帰るのはしんどいなぁーとしばらく落ち着くまでベンチに座っていたのである。

病院という所には行きたくないと思う。実際行っていない。今回久し振りに行ったが、やはり行きたくない場所に変わりはなかった。確かに時間短縮、合理的にはなっている。しかし、ニワトリの雌雄の振り分けのように、手術するかしないかを選別される。しない人はどんどん他医院にまわす。それにもひっかからない人には、辛い心情などを訴える余地さえ残されていない。もはや病院は病む人を癒す媒体ではないと悟った。