2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

主電源が切れていますよ

先日三砂ちづる×内田樹対談に行った。両者ともに、津田塾と神戸女学院という女子大の教授である。でタイトルは「身体・女・教育」。三砂氏は過激なタイトルの本(asin:4334032664)を出し、フェミニストから強烈なバッシングを受けているという。さもあらん…

月と和歌

28日は中秋の名月。名月は十五夜、満月のこと。そこで、古典を読む会は月の歌。参考に挙がった西行の歌がいい。 闇晴れて 心の空に すむ月は 西の山辺や 近くなるらん 住むと澄む。西の山辺は西方浄土思想と聞くと、心に沁みる。雲とか波、木の葉を古人は心…

拾いものな読みもの

本類に混じって冊子類や資料の紙片もたくさんある。それが片付かない。処分しようと手にとって、きちんと読んでから捨てようと、目を通した。面白い文章があった。(捨てられないじゃないか…) ずいぶん前の『ちくま』だ。重松清×玄田有史対談。玄田氏はフリ…

鏡リュウジハリーポッター

「脳と仮想」講座の最後は対談だ。脳科学の茂木健一郎×占星術研究家鏡リュウジ氏。科学と非科学的、まったく異質な世界の取り合わせと思っていたが、語られたことはかなり重なりあっていた。まず両者の立ち位置が似ていた。茂木氏は「脳科学者と言われたくな…

空間アート「バスケタリー展」

手仕事をしている友人が出品しているという展覧会に行った。前々から友人から情報をもらっていたのだが、急に「今日行こう」と思った。湘南のはずれにある平塚市美術館。建物も空間もいい感じ。 世界巡回展で<指先から拡がる4つの世界「かご」展>。「すば…

『ベトナム』から『下山』へ

森達也著『ベトナムから来たもう一人のラストエンペラー』。読了後、腹の底にずーんとした重さが残る。次作だった『下山事件』を読んだときは、言われもない恐怖に包まれた。今回は、加えて「やるせなさ」があとを引く。彼の制作動機は「行きがかり上」が多…

絵本と仮想力

以前はココに書く前に下書きをしていたが、手間にもなってきたので、画面に直接書くことにした。そうなると、手が勝手に書き出して、書こうかと思っていなかったものを書いたりする。後日必要で読むと、自分勝手な文も多い。それはそれでいいや、と思うこと…

神の怒りか天災か

地震や台風が続き、しかも被害が大きい。厳島神社の被害はすごいねぇ。海の中にありながらいままで被害がなかったのが不思議と言えば不思議だが…。思いもかけない時にくるのが天災だそうだから、仕方がないが、それにしても今年はなにやかやと多いよ。四国、…

自己研究という方法

4日に続き、5日も濃密な日であった。知名度もアップし、いまや引く手あまたの“べてる”のメンバーと川村医師の講演。友人たちは前日の神奈川に行っているが、私は予定があり戸田まで。北海道にある精神障害者たちのありのままを受け入れながら、真の自立を…

映画を懐疑する

神楽坂のホールで行なわれたシンポジウム。宮台真司・森達也・映画評論家の松田政男さんがパネリスト。最初にムーアの「華氏911」の感想。3者ともに「いかがなものか」という点で一致をみる。宮台氏はOKを出す気持ちで行ったが、観終わって頭を抱えた…

信じるべきは…

宗教学者島田裕巳氏が 『人を信じるということ』(晶文社) を出した。 なぜ日本人は「人を信じる」ことができなくなってしまったのか--オウム真理教研究の第一人者であり、「信じる」ことにこだわり続けてきた宗教学者、島田裕巳氏がこの問いに挑戦する。日…

包丁一本、晒しに巻いて〜

斎藤美奈子『読者は踊る』を開いた。「本書をお読みになる前に」という章がある。いくつかの項目が挙がっていて、それに10個以上○がついた人は「踊る読者」(踊らされている?)だというのだ。ヤバイ。心当たり多数。 ・空いた時間書店でつぶすことがある…