空間アート「バスケタリー展」

手仕事をしている友人が出品しているという展覧会に行った。前々から友人から情報をもらっていたのだが、急に「今日行こう」と思った。湘南のはずれにある平塚市美術館。建物も空間もいい感じ。
世界巡回展で<指先から拡がる4つの世界「かご」展>。「すばらしかった」。世界的な作家さんのバスケタリーの数々は、かごというイメージを超えている。入り口は美大の協力で日本の民具のかごが100種くらい展示されていて、昔に見たことがあるものが多く、なつかしい。網模様がそれぞれにうつくしい。

スコットランドボツワナ、インド、日本。それぞれまったく違う作風。細かな模様が編み込まれたかごはボツワナ。いまも生活日常品だ。日本だけ、それに加わった作家さんの作品の展示もあった。それはどれも現代的表現で、かごを超えている。編む、結ぶ、絡めるが基本の空間アートだった。友人の友人、私もお会いしたことがある本間さんの作品が、一番好みだった。クラインの壷を想起させる作品。結び目が整然と連なる立体。材質は紙の荷造りテープ! 構造がきちんと計算されている感じできれい。銅とステンレスのワイヤーの造形、寄った紙の紐の空間に浮かぶ造形。女性作家とは思えない大胆奇抜な幾何学作品だった。

堪能して、隣接のレストランでケーキセットと、読書。帰りに覗いた本屋さんで、やっぱり買ってしまった、村上春樹。(村上本は一応は買ってしまうという習性が…)