2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

性と死

ある日、死に対する悲しみとか不安というものは 有性生殖であるからではないのか・・・とふと思った。二つの異なる性が融合し全く違う生命が創られる。それはどちらとも共有する遺伝子を持ちながら、どちらでもなく、それぞれから独立した個体となる。 つま…

虚空を見る

このごろボディワークに通い始めた。西洋医学ではどこも悪いところはないと言われる。病気として認知されない。だが、実際はつらい症状があるのだ。そういうような症状に対して、東洋医学とか代替医療は、病状認識をしてくれる。そしてその症状に応じた処方…

生涯一学者

いっとき梅原猛の本を読んでいたことがある。このごろは読んでいなかったが、講演のお誘いがあり、行ってきた。彼は80歳をすぎて、益々研究に精力的であった。最近足で歩いた京都の本9巻を出版した。文献を読まずに、まず現地に行く。文献を読んでいくと…

考える≒妄想

この頃、身近ではないが、思いがけない人の訃報をよく聞く。「まだ生きていてほしかった」とか「残念」という感情を抱きながら、そもそも「死」とはなんだろうという問いが、まわりにふわふわと漂っていた。あるとき、「なぜ死が悲しいのだろう」とふと思っ…

日常における創造性

作品展のお知らせをいただいていながら、うっかり最終日手前。友人と銀座まで。 程よい大きさの画廊での三人展。知人は本間一恵さん。なんでもない荷造り用の帯状紙テープを組んで折っていくプレイティングという技法。彼女が作り出す立体の空間がとても面白…

物理と哲学

いま大学では教養課程で必須だった哲学と物理の講座が激減しているということだ。どうも、大学の経営に関係しているらしい。つまり、大学の実績を示さなければならない業態になっている昨今、英語や経済に力を入れ、実績が見えないそれらの課程はだんだん先…