2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

桜の国と薔薇の国

昨日、会う約束をしていた知人が体調不良でキャンセルとなった。同年代の女性だが、急に耳が聞こえなくなったという。義妹は来月手術だというし、連れ合いはドックでいくつかひっかかったという。私自身も季節が動いたとたん(?)体調不順。キャンセルで依…

愛と憎は対

太田光・中沢新一『憲法九条を世界遺産に』を読む。思いもよらぬ展開で、一気に読んだ。 「対談のまえに」の中沢氏によると、長くメル友であった、お笑いコンビ爆笑問題のこの頃の言動に、勇気と叱咤を受け、対談を希望したらしい。彼は一人ラッパを吹く太田…

戦略としての物語

unaスペースでのイベントは月末に集中する傾向にある。昨日今日と連チャンで3件の行事。朗読ゲームの会。いつもながら読まれた文章は多彩で、知らないものばかりだった。 奥村隆『他者といる技法』、田中聡『不安定だから強いー甲野善紀の世界』、天木直人…

東京原発

連れ合いが休みの間、あまりに暑く、混雑も避けたかったので、結局たいしたところに行かず、家でグダグダ。青年から借りていた「東京原発」を観る。 監督脚本は山川元。都知事役の役所広司をはじめ、段田安則、平田満、田山涼成、岸部一徳、吉田日出子、菅原…

15日に聞く

8月15日前後は毎年自分なりの戦争を考えるきっかけを作ってきた。インタビューに行ったり、ビデオを観たり・・。思えばそれは、先日書いた社会的風化ではなく、自分に向けての風化防止行為ではなかったかといま思う。 今年は連れ合いが夏休みをとっていて…

風化しない記憶

8月に入り、6日、9日と戦争とか原爆とかといった記述が多くなり、それは「死」というものを意識させられる季節にもなっている。人によってもたらされた死。だが、私自身の記憶にはなく、歴史に記録されたことがらからの死である。近年、そこにもうひとつ…

述懐

暑くて頭も働かない。やっと一部をまとめる。『芭蕉七部集』を読む会の報告。今回は<述懐>きゆる時は 氷もきえて はしる也 路通の歌からはじまる。 参考に 夏の夜や 崩れて明けし 冷やし物 芭蕉夏の夜の句会が明けると、一晩のうちに宴に用意された冷やし…