2005-01-01から1年間の記事一覧

プロレスとTVと戦後

このところ更新頻度が下落がしている。書きたいことがないわけでは決してない。実は他のサイトに時間をさいてしまっている。コメント的に書けるそのサイトは、やはり書きやすく、まずそちらに情報を書いてしまうと、丁寧に書きたいと思っているココへの気が…

小説の自由

師走とは師も走る忙しさだというのだが、時間自体が走っているのではないかと思うくらい。すでに月の半ばを越している。つまり年越しまで10日余り・・・イベントも多く、脳内整理がおぼつかない。 まず、雑誌『風の旅人』に執筆されている小説家保坂和志氏…

『大好き!ヒゲ父さん』

このごろ復刻版が目立つ気がするけれど…どんなんだろう。 子どもが幼いころ読んでいたもので、どうしても手に入らなかった本があった。それが、他の出版社からでていることを知り、やっと手に入れた。(即子どもにスルーしたが) その本というのは、岩波少年…

学問には境界はない

『素数ゼミの謎』の著者吉村仁氏のことは、なんと数学のゼミナールだと勘違いして知った。素数ゼミとは古来からあるセミの一種。氷河期を越え生きつないできたのには、素数13年または17年という地中生活の周期が大きいという。アメリカのある地域では氷河期…

記念日

流石に12月はなんということないような予定がいくつか入り、身辺がザワザワする。師走というものは走り去るものらしい。先週ツレと久し振りに外食する。仕事の関係で、自宅にはほとんどいないため、改めて約束をして外で会うことは、皆無。それでも帰省を…

複雑性の複雑

昨日今日と、科学と創造性の講義。 木曜日は複雑系の物理学者池上高志さんのお話を若きアーティストたちと聞く。彼は現代音楽家とのコラボレーションで音作りのプロジェクトに参加されている。機関銃のように早いテンポで講義が進む。(おもしろかったという…

蔓の行き着くところ

これをタイミングがいいというのかどうか・・・。 先日注文書籍が届いた。「はて?」少し時間を置いて届いたので、注文を失念してしまってた…。関岡英之著二冊。ちょうど平川克美氏のブログに、その関岡氏の『拒否できない日本』が彼の今年のブック・オブ・…

“学び”の原型 -まとめ1-

『論語』を読むのも、あと一月を残すばかりとなった。はて、なにを得てきたのか? そらんじることも、言葉に現すこともできず。だが、たしかに身体で感じとるものはあった。「へぇ、そうなんだ」の連続でもあった。 11月は第19・20章。 今回のは長いもの…

かつて見ていた風景

昨日、つれが赴任先から明け方から車を飛ばして昼前に着いた。何年ぶりかで義父母と対面とあいなった。子どもが大きくなってからは、海外や国内の赴任もあり、すっかりご無沙汰していた連れ合いである。昼を一緒に食べ、世間話などして4時前には出発してい…

唐突な帰省

つれが仕事がらみで実家の近くに車で行くので、さっかくだから顔を出すという(せっかくと言っても大分距離がある)。聞けばせいぜい2、3時間のもの。何年ぶりかで行くのにそれじゃあんまりと、私も行くことに。週末に予定があるが、その前になんとか時間…

またまとめ書きという手段

また気がつくと日を越えている。仕方がない。これを採用。 11月11日(金): 池上六朗氏の二回目。氏の提唱する三軸修正法は量子物理学だと思ったが、ソリトン波まで飛び出すとは・・・。 夜はunaで中田音楽のコンサート。ガムランなどインドネシア音楽にブ…

歌に感じる

月一で読んできた『論語』。印象的なところだけのまとめをしてきたのだが、「休んじゃったから、ノートみせて」みたいなことになって、ちょっとプレッシャー。とたんに、まとめがのびのびになってしまった(なんと情けない)。次が控えている。遠くなった記…

確かなエンジン

ー担当編集者池田雅延氏の小林秀雄観の続きー 小林秀雄は文芸評論家。しかし、今の評論・批評とは違っているという。現代の批評は辻斬りの如くバサリと切り捨てるもの。近代批評の創始者としての小林は、批評を芸術にしたと氏は語る。論文という抽象表現を使…

担当者の小林秀雄観「感想1」

恒例の茂木健一郎氏の講座。今期のテーマは「脳と文学」ということもあり、今日は小林秀雄の担当編集者であった池田雅延氏をゲストに迎えての特別枠。 池田氏は1970年に新潮社に入社。この年は万博があり、よど号事件があり、三島割腹事件のあった激動の年。…

たかが口、されど口

最近家の周りに介護の車を見ることが多くなった。作家落合恵子氏も自らの介護の様子を連載している。かいがいしく介護されている様子はときに、痛々しくもあった。母上は今年に入り二度の入院をして、いまは鼻管から栄養を取る状態になってしまった。同時に…

一葉も悩まされたという

樋口一葉も悩んだ頭痛肩こり症というものに、私も悩まされている。そんなものばかり似たってしょうがないわけだが…。しばらく前から、長年のそれを改善すべく治療院に通っている。N先生に電話で経過報告の日。投薬ははかばかしい効果は出ていない。しかし、…

sentence+context →understand

さて、先日の茂木健一郎講座の続き。 脳科学の資料は脳と文脈の関係。顔を認識するFFAという領域において血流量にどんな反応が見られるかというもの。 私たちが一枚の写真を見る。例えばマラソン大会とする。先頭の人は確かに走っている人間と認識できる…

伝播する正直さ

「ベリーオーディナリーピープル」つまり、べてるの人々のビデオをどれほど見続けているだろう。一緒に見た人の感想が、それぞれにおもしろいというのも、理由の一つにある。素直で気持ちがよい。 感想の一部をまとめた。 ・正直であることは美しいと思った…

一緒に学ぶこと

早めに家をでて、用件を済ませ、unaでPC作業など。やっとキーボードを打てるようになった。高校生のころ企画展に作品を出品され、今年から芸大生になっていたKさんが来店。大人びていて、一瞬わからなかった。ときどき利用してくれている模様。急いで新宿…

ちょっとウキウキ

昨日治療院でやってもらった針・灸・マッサージ。特にマッサージの気持ちイイこと。筋肉が半身萎縮状態だったらしく、丁寧にほぐしてもらう。ただし速攻とはいかず、まだ腕は不自由。まあ長年病んでいるのだから、そう簡単にはいかないだろう。 だが、「明日…

代案のある暮らし方

右の腕が使えなくなったら・・・ 水がなくなったら・・・本日は腕は動かず、水は一日出ない、そういう日だった。 無意識にしていた日常が。。なんと不自由なこと。 風呂の水は下水用には使えるが、顔や手を洗うのには、どうもさっぱり感に欠ける。 植木の水…

身体を粒子で捉える

創始者池上六朗氏から聞いた三軸修正法の考え方はちょっとビックリ&大いに納得した。 治療法や健康法には、身体をどのように捉えるのかで、さまざまな角度からのアプローチがなされている。この三軸というのは、いままでの身体の捉え方を超えていた。まだま…

ぶり返した肩

免許の更新に行き、帰りにスパーで買い物をしていた。右肩の関節がじーんと痛む。冷えているんだなぁ、と思いながら買い物を続けた。半そでだが、Vネックで首が出ている。 だんだんに痛さがまし、帰りにはハンドルが戻せないくらい痛むようになってしまった…

袖触れ合うも他生の縁

『編集工学』という概念を知ったのはもうずいぶん前のこと。松岡正剛氏が提唱している「編集」概念だ。書物に留まらず、編集という視点を深め、広くして、世界を捉えようとしている。それに向かう意識を彼は“意識のカーソル”と呼ぶのだが、何にファーカスし…

白という多彩

早めに家を出る。unaでM氏と食事をしながら打ち合わせ。先を急ぐM氏のあと、PC作業や記録、連絡事項をこなし、展示作家さんと会話する。unaを出て新宿。再びゆっくりM氏と打ち合わせ&情報交換。そこから日本橋。ユトリロを観る。その後友人から依頼さ…

冴えないスタート

実は昨日は東京泊だった。 というのは、久し振りのワークショップ講師の友人と片づけをしながら、話しをするうちに、 帰る段になって、終電に間に合わないことに気づいた。「ええ〜っ」て感じ。とりあえず途中まで一緒に帰る。幸い日曜日の夜の宿泊は意外に…

“その人の時間”が形になる

My Birthday。朝のうちに母とツレからメッセージが届く。今日はunaにて「羊から糸」のワークショップ。その前に12月展示の作家さんと会う予定。室内は混雑。庭のベンチから「お久し振りでーす!」とKさんがピッタピタのサイクリングスタイルで挨拶する。「…

人生秋半ば

10月は衣更えだが、いまは意識せず過ごしてしまう。街中でも服装の変化に気づけない。目立つのは赤い羽根募金である。昨日は珍しいことに親子三人で飲食して遅くなったのだが、今日はツレの実家に二人で行く。乗換駅、最寄り駅で募金の声。「ああ、10月にな…

さわさわと重ねられる人生

昨日から片づけものをしている。書物・資料類が溜まりに溜まり、読みたいときに手にできないことが増え、不要なものの判別もできなくなっていた。ついに書棚を買い足した。家人には家具を増やすなと言われている。収納が多いと物が増えるから…。道理である。…

忠恕の学び

月一で論語を読んでいるのだが、テキストによって、区切りとか解釈が違う。解釈を読み比べ、講師のCさんの解釈を聞くことがおもしろい。孔子は遠い古の人物であり、弟子であろうと、彼の本意を汲んでいたかは保証できないわけで、まして、語り継がれて現代…