“怒り”のゆくえ

朗読ゲームの報告のつづき。毎回感想が楽しみ。
読んだ文章は次のものたち。
松浦弥太郎『口笛サンドイッチ』、スティーブンスン『吉田松陰伝』、くどうなおこ『心の詩集』、宮沢章夫『呆然とする技術』茫然とする技術 (ちくま文庫)岡本敏子『恋愛芸術家』、酒井健『絵画と現代思想絵画と現代思想、映画「プージェー」カタログ、中島義道『怒る技術』怒る技術 (角川文庫)、ブログより6月23日という日のことetc.

感想より一部を書き出してみる。
◎人と人が心を通い合わせようとする時、喜怒哀楽を総動員すること。“怒”が入っているのがポイントだ。
◎感情が心から湧きあがるもので、それを自己演出してしまったりせず、そのまま差し出し合えばOKなのに、そうしないことを常識と呼ぶことが、多かったりするのかもしれない。
◎一番印象に残ったのは「怒り」についての話です。『呆然とする技術』は自分で読んでいてもおもしろかったし、他のも読んでみたいと思った。

◎映画「プージェー」を私も観ていて、困難さ(自分の持っているハンデ)を他人と較べないほうがいいのではないかと思った。
◎「プージェー」の映画を見に行きたいと思った。

今回は感情、特に“怒り”について、印象が強かったようだ。現代では喜怒哀楽、特に怒りの感情は、表面に出にくくなっているかもしれない。お行儀がいいというのか、感情が去勢されているというか…。もっと喜怒哀楽を表出しあうのが本来かもしれない。

当然起こるであろう摩擦も、人間としての自然なのかもしれないし。そうすることで、怒り(感情)が洗練されていくこともあるだろう。そんなもろもろを経過しての先に、つながるがあるじゃないか。
そんなことを思った。厄介だけど…。