未来の源氏物語

本屋に行くと源氏物語関係の本が華やかに並んでいる。
今年は「源氏物語」千年紀なのだそうだ。

源氏と言えば、瀬戸内寂聴さんだろう。その彼女が恩年86歳にしてケイタイ小説を書いたとは、TVのニュース。源氏物語を現代の物語として書き下ろしたという。

著者名もケイタイ小説風にパープルとしたそうだ。紫さんってわけですね。
因みに主人公は当然のヒカルくん。源氏をまったく知らない世代でも、愛とか恋への気持ちは変わらないはずという。おもしろいと思ってくれたら、そこから原作の源氏物語に興味がつながる。そうなればいいと願う。

ただ、執筆には苦労したようで、表現にいちいちチェックが入る。現代ではこの言葉は通用しない、伝わらないと。現代語に、それもケイタイ小説風に翻訳しなおさなければならない。86歳ではさぞご苦労だったことだろう。

当時は(宮廷)女性の間でもてはやされていたわけだから、女性週刊誌とか、ハーレクイーンロマンスの類いではなかったかと思う。そう考えると、現代版源氏物語をケイタイ小説で、ということもアリなわけで・・。

さて、流行りますかどうですか?もっとも私なんぞは液晶画面で、しかも11文字改行の長編なんて、とてもとても読む気にはなれません・・・

ところで、現在のギャルたちに支持され、未来の源氏物語となるべく作品がいま存在するはずである。(存在しないかな?)もしあるとするなら、その作品とはいったい何でしょうか?

新源氏物語(上) (新潮文庫)

新源氏物語(上) (新潮文庫)

源氏物語 巻一 (講談社文庫)

源氏物語 巻一 (講談社文庫)

窯変 源氏物語〈1〉 (中公文庫)

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