暑さの質

とても暑い日だった。所用で山梨方面に行く。時間があったので、ついでに地図を見て白州までドライブすることに。名前だけはよく聞いているのだが、どこにあってどういうところなのかまるで知らなかった。

途中、道路脇の川では猛暑のなか子どもたちが楽しそうに遊んでいた。渓流のように澄み切った水が石にぶつかりきらきらしながら流れている。ほんとうに気持ちよさそうだった。その後有名なS醸造所を見学。体調があまりよくなかったので、蒸留所の強烈な匂いの館内はきつかったが。

そのあたりを流れる川は目前にそびえる甲斐駒ケ岳から湧き出る水で、石英(水晶)を含む花崗岩の層なのだそうだ。どうりで。子どもが遊んでいた川底は透けて見え、白い小石で敷きつめられていた。ここらあたりは白州、つまりオシラスであったわけ。はじめて地名の由来に気がつく。きっとそうに違いない。

帰省の際何度も通った道だったはずだが、特にこの町に気を留めたことはなかった。青々と稲が育ち、澄んだ水が流れ、すばらしい田園の風景が広がっている。暑くても気持ちのいい場所だった。体調のいいときにゆっくり訪れてみたい。