目線の先

首相辞任のニュースは確かに驚きだったが、一番のショックは、国のトップがほとんど周りが知らないままに、突然の辞任を繰り返した(それが可能だった)ということである。いくら相当の理屈があったとしても、一応先進国として国際的に認められている国としては、手続きとしていかがなものかと思うのだ。しかし、それを断行した。福田首相は客観的であるという自己認識がおありのようだが、記者会見の最後をもろに主観的発言でしめたのが、逆に人間的でおかしかった。

例の「あなたとは違う」発言である。一地方新聞の記者に、なぜ「あなた」と言えたのかに引っかかっていたのだが、どうも経緯があったようだ。発言者は中国新聞の記者だそうで、以前にも原爆関係の質問をしたところ、他人事発言をしていたらしいのである。それを踏まえた質問だったのだ。予定調和の質問のなかで、一番体温を感じた質問だと思ったのだが、それを主観的とするのだろうか・・・w

国内情勢的には熟慮の判断かもしれない。がしかし、その客観性が何にフォーカスされているのかが問題なのである。今回の判断が今後どんな意味付けされていくのか・・・すこし時を待たなければならないかもしれない。 とはいえ、客観的であろうと主観的であろうと、現実にエンゲル係数上がってます・・・

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年

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ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

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