共存の意識

暑さのことを言ってばかり。そういえば昔、まだ冷暖房が不備な時代の話だが、ガマン大会の話題が取り上げられたものだった。長屋話にもあった気がする。
暑いと言ったら負け。しかも、火鉢やどてらを着込んで寒い寒いと言い合い、がまん強さを競い合うのだ。江戸っ子のやせ我慢というか、強がりというか・・・暑さを逆手にとって涼もうということなのか。


だが、昨今そんなことをしたら、即熱中症で死んでしまう。根性がなくなったのか、それとも気候が変っているのか・・・。年齢的なこともあるだろうが、確かに暑さが違う気がする。うちわとか水浴び、打ち水、冷やした飲料などといった程度の趣向は通用しない。ごまかしなど効かない、逃げ場のない暑さと言おうか。やはり温暖化の傾向にあるのか?


しかし、すべてを地球温暖化の自然現象で済ませることには抵抗がある。温暖化のきっかけは我々人間による不自然な環境変化だろう。生物の一種族である人間という生物は、度を越した介入をしている。にもかかわらず生物の一員として、循環や連鎖への貢献はほとんどしていない。そんな自然に対する越権行為の集積が招いている気がしてならないのだが。


などと思うのも、ほとほとこの暑さに参っているからなのだ。耐える自信がない。改めて人間世界全部で考えていく必要を感じるのだが・・・。

いのちのつながり よく分かる生物多様性

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雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史

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雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史

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ほんとうの環境問題

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