誘発された興味

TVでたまたま観た「リーマン予想」に関する番組。
数学者リーマンの立てた予想は150年たっても未だに解答を得られていない。世界最大の難問といわれるそうだ。といっても私はまったくの数学音痴でなんのことやらわからないのだが、番組は興味深く観た。


なんというか、、、素数の法則と宇宙の法則にはなんらかの関係があるのではないかというような予想なのであるが、その難問を何人もの天才数学者が挑んでは挫折してきた歴史があった。現在でもそれを説くことに全生命をかけている数学者がいる一方で、数学者と物理学者のふとした縁から、宇宙空間の法則とのリンクが解ってきた。


まったくの門外漢の私だが、「素数」への興味は17年に一度大量発生するといわれる素数ゼミの存在から抱いていたし、数学の世界だけでなかなか進展のない難問だったが、物理学者の視点に触れたとき、宇宙法則の方程式と酷似していることが明らかになるという、あらたなアプローチを生んだことに胸が高鳴った。異分野との出会いは、多様で創造的な世界を生み出すという心情と重なったからだ。


BSで、同テーマでもう少し長い時間の番組があるようで、これも楽しみ。数学や物理というのは学校でしか学ばない、生活から離れた机上の学問のように思いがちだが、実際はいま世界で起きていることがらと法則が、密接に関係しているということに、今更ながら気づく。(学生時代にそれを感じていたら、授業が数倍楽しかったろうに・・・)番組を観たおかげで脳内モードがシフトしたようで、子どもが読んでおもしろかったからと貸してくれていた本をやっと読む気になった。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

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