引き出せない記憶

本を読んでいると「ああ、ああいうときのあの気持ち。こういう表現できたのか」と言い得て妙な表現に感心することが多々ある。それを忘れないように、なにかに書き留めておこうと思うのだ。
それで、そういう本なり、印刷物を一時的に机の上に出しておくわけだが、その処理をすぐにしないものだから、それもそれでそのままにしてしまう。

そうこうしている間に、あるときふと「あの絶妙な表現なんだっけ〜」となる。ところが、不用意にも机の上を整理したり、廃棄したり、書棚にもどしたりするうちに、資料のありかを失念してしまっているのだ。あわてて探し回るが「あの本の、あのページ」という記憶も曖昧となっていて、「ああ、雲間から光がさしたようば、溜飲を下げたあの表現、どこに書かれていたっけ、、、」となるのである。

一時期本自体をノートのように書き込んでいたことがあったのだが、「リサイクルするかも・・・」と思いついてから止めてしまった。いまは付箋を多用しているのだが、それもできない時と場所がある。

今朝もふと思い出し、あれこれページを繰っているのだが、どうも記憶にズレがでたようで、みつからないのだ。う〜ん、なんとも気持ちの座りがわるい。 ところで・・・この思い出しそうで確としない、もやもやした、じれじれした気持ち、ジャストヒットの言い回しないかしら・・・その表現も、どこかにとってあったような〜〜

多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)