引き出せない記憶
本を読んでいると「ああ、ああいうときのあの気持ち。こういう表現できたのか」と言い得て妙な表現に感心することが多々ある。それを忘れないように、なにかに書き留めておこうと思うのだ。
それで、そういう本なり、印刷物を一時的に机の上に出しておくわけだが、その処理をすぐにしないものだから、それもそれでそのままにしてしまう。
そうこうしている間に、あるときふと「あの絶妙な表現なんだっけ〜」となる。ところが、不用意にも机の上を整理したり、廃棄したり、書棚にもどしたりするうちに、資料のありかを失念してしまっているのだ。あわてて探し回るが「あの本の、あのページ」という記憶も曖昧となっていて、「ああ、雲間から光がさしたようば、溜飲を下げたあの表現、どこに書かれていたっけ、、、」となるのである。
一時期本自体をノートのように書き込んでいたことがあったのだが、「リサイクルするかも・・・」と思いついてから止めてしまった。いまは付箋を多用しているのだが、それもできない時と場所がある。
今朝もふと思い出し、あれこれページを繰っているのだが、どうも記憶にズレがでたようで、みつからないのだ。う〜ん、なんとも気持ちの座りがわるい。 ところで・・・この思い出しそうで確としない、もやもやした、じれじれした気持ち、ジャストヒットの言い回しないかしら・・・その表現も、どこかにとってあったような〜〜
- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/04/08
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