なずな七草
明けて、はや七草である(早い!・・・)
マーケットには七草セットとやらが売っていたが、あまりにも法外な値段 。家にある残り野菜を7種入れて済ますことにした。
春の七草と言って思い出すことがある。祖母とのことである。いつの日だったろうか・・記憶が曖昧なのだが、遠く離れた祖母の家にいたとき。「おいで」と言われ一緒についていくと、野原で草を摘みはじめた。地面を這うように葉を広げている草をさして、「なずなと言ってね、食べられるのよ」と言い、草刈の鎌で上手に土からはがしていた。
帰って作ってくれたおかかまぶしのおひたしは、ほんのりとした苦味があり、とてもおいしかったのだ。何度か食べた記憶がある。たぶん母に連れられて祖母宅に何日か滞在していたときなのだろう。就学前か、低学年の早春のころだ。祖母は家の周りにあるものを季節に応じて食していた。そして、記憶のなかの祖母は着物を着ている。それほど遠くはない日本のことである。
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