社会的事業

ホームレスの人たちが路上で販売している「ビックイシュー」という雑誌がある。以前から興味を持っていて、なにか企画ができないかと話していた。ちょうどそんな折り、4周年の記念パーティーの情報が飛び込んできた。

紙面でも、パーティーでも、料理を提供していた料理家のEさんが相方の店の元スタッフだった関係だ。料理あり、ミニコンサートあり、販売員の人々の紹介や交流ありで、盛況な会であった。

元々は1991年にロンドンで生まれ、日本は2003年に創刊。雑誌販売で、ホームレスの人に仕事を提供し、自立を応援する社会的事業である。彼等は各地の路上に立ち、雑誌を売っている。定価300円のうち、160円が彼等の収入になる。販売キッドも提供している。表紙はジョニーディップありベッカムあり、奈良美智の絵ありで、毎回目を引く。中身も興味深いインタビューや記事が載っている。

参加者は若い女性が目立った。言葉を交わした人は、基金会員としてサポートしていたり、社会的事業に興味をもっているということだった。一般の人たちは映画雑誌だと思っていたり、または買うのにちょっと躊躇があったりで、手に取った人はまだまだ少ないのではないか。もっと身近に知り、手に取れるような企画をしたいと思っている。