「Blindsight」を観る 

音声ガイド付ドキュメンタリー映画「Blindsightブラインドサイト」を品川で観た。 http://www.blindsight-movie.com/

ブラインドサイトとは「なにかが見えたという主観的な資格に対して身体的には外界からの刺激を受け止めているにも関わらず、意識(主観)にあがらない水準の視覚があることを意味する」ということらしい。

チベットでは前世で悪行をした人が盲人になるという迷信があり、ひどい中傷や差別がある。それを知ったドイツの盲目の教育者サブリエはチベットに盲人のための学校をつくり、自信を持って共に生きていくことを教える。彼等はタイプを打ち、英語も話せる。

やはり盲人でエベレスト登頂を果たした米国のエリックのことを知った彼女は子ども達に登山のワークショップをしてもらおうと、メールを送る(二人ともメールでのやり取りだ)。そこから、子ども達とのエベレスト登山へと提案が発展する。

すばらしい映画だった。

一人ひとりの持つ厳しい物語。登山まで費やした長い助走。飽くなき挑戦。エベレストの雄姿・・・。
そして、登山家と教育者、健常者と障害者、アジア人と西洋人、大人と子ども、、、いろいろな視点から見えてくるものがある。私にとって「コミュニケーションとは何だろう」「何を伝えるのか」というキーワード。ネタバレのおそれがあるので内容からの感想は書けないが、まずは観てほしい。東京では品川プリンスとシネマライズ

観終わってしばらくの間、脳内では“HAPPY Together”がリズムを刻み、少年ミックジャガーダンボールで形を切り抜いたギターを抱えている写真が投影されていた。