違いの共有
unaで行う朗読ゲーム(ロクロの会)ではいつも感想を書いたり言ったりする。なるべくそれぞれの感じ方の違いと出会い、共有したいからである。いつも感心するくらい多様だ。そこには上手いも下手もない。各自いまを書き留めるという程度のことでいい。
それでもランダムな文章が途切れ途切れに交じりあう、あのまとまりのない2時間をよくまとめたと感心することがある。評論ではなく、自分のいまの問題意識と絡み合っているし。
今回の感想から・・・
今、私の中で、いくつかキーワードとしてあるうちのひとつ、self-organizingにつながるものがいくつかあった。松岡正剛の言う日本的編集方法。多重的、多層的文化、生活習慣を保つ日本は変化を続けること。つまり、インプット/アウトプットを繰り返すことで、安定している。そういう民族のあり方なのではないか・・・
マイクロポップの時代でもself-organizingの指向を感じたし、森達也の『日本国憲法』に書いてあった「国というもの、憲法/行政システムなどは、その時代に生きている私たちの意識のあらわれ、生きざまである」という感覚。
インプット/アウトプットをくり返し続けることは、不安定さを感じさせるが、マクロ的に見れば、実はそれから国、人、組織などを持続させることなのだと感じている。
読んだ本:宮沢賢治『おきなぐさ』松井みどり『マイクロポップの時代』森達也『日本国憲法』伊勢崎賢治『武装解除ー紛争やが見た世界ー』長新太『こどものくにのアルキスト』米原万理『打ちのめされるようなすごい本』川辺一郎『国連と日本』松岡正剛『日本という方法』、『変わる中国人のチベット観』』『ブラインドサイトーブラインドサイトというタイトルに込められた意味ー』etc.
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