おいしい体験
私の落語好きを知ってか、知人がラジオの公開録音に誘ってくれた。こういうことは初めての経験ではないかと思う。少なくとも自分から申し込んだことはない。出演者は談志家元、山藤章二、毒蝮三太夫、吉村作治、松尾高史というなかなかのメンバー。それにテレビではないというので、喜んでお受けする。
立川談志プレミアム・ベスト落語CD-BOX(芸歴50周年記念)
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経験していないのに、なんだかなつかしい感じ。手を振って拍手をするのは定番のお約束。観客は素直にそれも楽しんでいる様子。いまは高性能のマイクで、ケイタイのバイブレーションまでわかってしまうらしい。再三OFFにしてくださいと、念を押される。休憩時に電話をして、忘れてしまうことが多いらしい。
司会以外は、台本らしいものがないかのように、フリーなやり取り。家元と若手の松尾氏は多少進行に気をつかっていたようだが、あとのメンバーはライブのよう。しかしメンバー同士気心が知れた人たちのようで、手馴れたもの。会場を笑わせる。
同じ舞台に立つ(これがTVとは違うところ)スタッフだけは、細かい気遣い。突然に振られてもいいように、話の内容に挙げられそうな知識や情報などを予め分厚い資料にしていた。まさに見えない準備である。華やかな舞台の裏には黒子の存在が大きい。
帰りに渋谷で食事。飛び込みで入った店だったが、美味しくてリーズナブル。おいしい夜に満足。