新年度

特に新年度ということを意識する生活ではないが、ぎこちなさの見えるスーツ姿のフレッシュマンを見ると、多少こちらもその気になる。

我が家の生活パターンも変化した。先月末、赴任先から連れ合いが戻ることになった。一足先に転居した私は連日のかたづけの末、やっとなんとか整理がついたというのに、部屋は再び引越し荷物が氾濫することとなった。

お互いの生活が長くなると、それぞれに独自の物語を持つことになる。そして、それにつながる品々も増えるというわけである。そんななかで、日々折り合いをつけていかねばならない。内田樹氏が言うように、これは異質な他者と折り合いを見つけながら暮らし合う、いわば試練の場、ということだろう。

そう考えると、我々もフレッシュなスタートをしたと言える。unaでは次の場へと巣立っていくメンバーがいる。うれしいようなさみしいような微妙な心境である。さて今年度はどうなりますことやら…。

「おじさん」的思考

「おじさん」的思考

ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)

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