他力なまとめ

今年から『道元禅師清規』を古典の会で読んでいる。まとめが億劫になって、なかなかできない。先日二月の会があった。すぐに感想を書いている方がいて、それをお借りしてまとめとするというズルイことを考えた。過ごしてしまうより、記録にはなる。情けないが・・・

今年は道元の『清規典座教訓』を読んでいる。典座とは修行僧のために食事の準備をする、料理人のこと。 食べることは生きるための基本なのに、食を説いているものって、実は道元しかないとのこと。
古典を読むなんていうと、なんだか堅苦しく聞こえるけど、 全然そんなことない。
先生のチェさんは、とてもわかりやすく興味深い話をしてくださる。いつも必ず、目からウロコの話がひとつかふたつ、ある。


今日のひとつは、「六味」。中国でも韓国でも「五味」はある。 甘さ、辛さ、酸っぱさ、苦さ、しょっぱさの五つ。でも和食にはもうひとつの味があるのだ。そのもうひとつとは、「あっさり薄味であること」。つまり「素材の味」をひきだすこと。料理は素材をよりおいしくする、素材の魅力をより高めるための手段。


主役は素材で、素材が目的。
料理したら、すごいミラクルが起こるわけではない。そんなもの期待するから苦しくなる。いやになる。 でも素材をもっとおいしくすればいいと考えれば、料理はうんと楽しくなる。こ、これは、、、奥が深い!

同じ場を共有していながら、感じること、表現が微妙に違う。そう記述したんだ、と新鮮な感覚を味わう。大抵ひとつは目からウロコがあるというのは同感。ウロコが落ちるというより、新しい編集が起こるという感じだろうか。いつかメモを読み直してみよう。