2002・6・1

このところ必要に迫られ資料(紙類)の整理、破棄をしている。そんななか、はらりと変色した紙片が出てきた。2002年の新聞記事。ファイルされなかったものだ。見出しには<福田長官「核持てる>とある。

内容はというと

当時副官房長官だった現総理安倍晋三氏が2週間ほど前に「小型なら原子爆弾保有も問題ない」と某所で発言したことによる野党などの追求に対し、出された政府首脳の見解。

そこで、福田官房長官が「私個人の理屈では核は持てる」と発言したというもの。

2002年の時点ですでに、安倍氏は非公式の場ではそう発言しているわけである。多少の物議はあったが、そのまま経過し、いまは国の首相になっている。その間、自分を含め、もう過去のことになっている。


今回の防衛省昇格案にしても、40年前からの悲願だという。40年前と言えば、1966、7年。佐藤栄作氏が首相の時代。その6年前が、兄であり、安倍氏の祖父である岸信介首相が日米の新たな関係を結んだ年。そこにはずっと切れない糸がある。


私たちが目の前のことがらに追われている間にも、政治事は進められているのです。この日の危惧を後悔をもって振り返ることのないよう願いたいもの。