関西方面へ

忘備録:
9-30
松岡正剛「千夜千冊全集」刊行イベント。毎回濃密で時間オーバーは常である。ついチケット売り場の人の言葉を信じてしまったのは迂闊であった。unaでの企画に完全に遅刻だ。焦りながらも1114冊のテーマ分けされた千夜千冊の再編集。熱き想いを拝聴する。まるで本による世界の記述のようだった。全7巻に分けられたテーマが興味深い。装丁その他凝りに凝っているのだが、その中に挿入されているという十文字美信氏の写真が圧巻だった。「もっと見たい」と思った。しかし、割高とは言えないが、絶対的な値段がべらぼうに高いのです!


急いで中野。途中から参加したにも関わらず、これも時間が押して、途中退席(申し訳ない;)6時の新幹線で京都に行くことになっているのだ。新幹線口まで意外に遠く、駆け込み乗車。ともあれ、一安心。


長いこと続く京都祗園の本屋が閉店になり、そこの書店員である知人Tさんを交えた飲み会の企画。大阪のブックカフェIさん、東京のブックカフェK氏と合流。京都は道がわかりやすく便利。まったく不案内&方向音痴だが、難なく行けた。大阪の仕事帰りのT氏から連絡が入り、二軒目に移動。私はその前にチェックインを済ませ、戻る。京都ではこういうこともできてしまうのだ。お目当ての店は満員で、Tさんの案内でオシャレなBarに。さすが、T氏は案内要らずで、元気な顔を見せる。なかなか会えない連中と久し振りに盛り上がる。

10-1
あいにくの雨模様だが、朝一で国立近代美術館にて「プライスコレクション展」を鑑賞。東京で見そびれたもの。ゆっくりできてうれしい(旅先は朝一でこういうこともできてしまうのがいい)。ただし、体調不良のため、若冲のみを重点的に見る。よかった。下のカフェで朝食をとり、連れ合いからの連絡が入ったため(関西赴任中)、京都駅から近鉄奈良。本屋には寄れず残念。今回京都の川端に続く柳がとても印象的だった。銀座の柳のイメージとまったく違う。 


奈良駅まで出迎えてくれる。雨の中車で近所を巡る。体調が回復せず、食事もつつましく済ませる。自家製法隆寺のイチジクコンポートが絶品。マメな人なのだ。


10-2
朝一緒に家出。途中で別れ大阪。早すぎるので帰りの切符を取りに新大阪、荷物も預け、一休み。梅田をうろうろ。ブックカフェのIさんから連絡が入る。昼を一緒に食べることに。淀川橋へ。今日は休店日だが、ブックカフェ「Calo」を見せてもらう。unaに置けるようなインテリア的な本を二冊購入。もう電車の時間。


東京駅から中野に直行。夕食&事前打ち合わせ。ミーティング。奈良土産。今日で最後のカフェ担当さんから手作りのドライフラワーの鉢を頂く。新しい担当さんと終了の担当さん。秋は出入りが続く。それぞれの道に新たな旅立ち。

更にその後、S子からの電話で、電車の時間まで立ち話。若冲好きのS子は東京で、すでに二ヶ所も鑑賞しているという。気に入ったポストカードがあったので、それをお土産に。さあ、やっと我が家に到着である。お土産のたこ焼きをI男と半分いただく。

遠くはないのに、きっかけがないとなかなか出向けない人である。一度は一通り見物はしているが、年を経るとまた感慨も違ってくる。ぼちぼちよ京都も奈良も巡ってみたいと思う。
今回の旅のお伴 空海の夢愛の詩集―室生犀星詩集 (角川文庫)