文脈・記憶と嗜好

unaにPCの仕事に行くが、満席で、仕事ができそうにない。隣りの会館でやっている通信の発送現場を覗く。すべて手作業で、もう何十年と続いている。発送を手伝いながらおしゃべり。その後PC作業。意外にはかどらず、予定を大分遅れ、茂木脳講座。入ってビックリ。今回大きな部屋に変わったにも関わらず、満杯。係りの方も「大変なことになっていて・・」と言う。

内容は後半の一部のみ。
バッタ君の実験。バッタにえさの小麦を与えるのだが、その際、比較的空腹度が低い状態では小麦だけ、空腹度の高い状態にはレモングラスやペパーミントなどの匂いのあるものと一緒に与えるようにする。すると、小麦だけより、匂いと小麦の方のエサを選ぶというもの。おもしろいことに、それが満腹の時にも、匂いの伴う小麦を選択するということ。(バッタ君はレモングラスやペパーミントは食べないので、それが好きということではない)

これを人間に当てはめてみるとどういうことか。山登りで歩き疲れ、おなかがすいたときに、人からもらった一コのうめぼし入りおにぎり。その時の美味しさが忘れられず、おにぎりはうめぼしが一番おいしい…ついおにぎりというとうめぼしを食べてしまう…とでもいうことになろうか・・・。
「文脈や記憶と嗜好が関わりあっている」。だれでも一つや二つは心あたりがあろう。

勝手な推論だが、バッタ君の行動が記憶や文脈と関係しているということまでは言えないだろうが、少なくとも生存本能には関わりがあるのではないだろうか。