8月12日に思う

1985年8月12日。日航ジャンボ機墜落事故から20年経ったことになる。終戦60年を還暦だと書いたが、そう考えると墜落事故は成人式ということになるのだ。なにかいやなことの重なる年周りだなぁ。10年後の1995年は関西大震災と地下鉄サリン事件だったし…。2005年は、何が記憶されるのだろう。

ちょうど明日は先祖の霊をお迎えするお盆の入りである。お正月とか、お盆は、自分のところに先祖の霊をお迎えするという行事である。お彼岸はこちらが出向いて会いにいく。考えるとおもしろい風習だ。日頃は距離のある関係で、ときどき招いて接待をする。こちらからもご機嫌伺いに行く。こういう関係の作り方って、日本古来のコミュニケーションの型ではないのだろうか。あんまり信心深いとは言えず、神も仏もウェルカムで、無節操とも言える宗教観だが、これは日本独特の距離のとり方を示しているのではないだろうか? そこからの視点は意外にヒントになるかもしれない。なんてことを、無信心でまったくお盆に関係ない私は思ったのでありました。

しかし、先の日航機事故は家人と縁の深い人が犠牲になっているので、20年という時の経過にはちょっと感慨深いものがある。人数の問題でもないのだが、山深いところで520人の命が一瞬にして奪われたということは、やはりショックな出来事であった。当時の事故現場の映像が浮かぶ。