不毛な汗

 朝から恐るべき暑さ。ただならぬ暑さ。どう表現してもしきれない暑さである。年々暑さに弱くなり、タラタラと汗が滴り落ちる。どうせ汗だくになるのならと、シャワーの前に片付けものなどをしだした。が、体内温度が上がっているようで、苦しい。マズイ、熱中症になるかも…と、あっさり諦めて、ダラダラする。

昨日は久々のボディワークに行った。最初に顎関節を動かして、首の筋肉や頭蓋骨への反応を見ていく。内蔵筋のエクササイズ。ゆっくりとまどろっこしいような動きだけれど、これが終わるとからだが整って気持ちがいい。なかなか行けなかったときに、しかなくリラクゼーションに行った。足と腕を20分50度くらいのお湯につける。友人から「びっしょりになるから下着持参したほうがいいよ」と言われていたのに、ほとんど汗をかかなかった。なのに、外に出たとたん通常に汗っかきになった。

汗にもいい汗というものがあるのではないかと思うのだ。日頃私がかく多量の汗はきっと、表層的なもので、内蔵からの汗ではない。大腸の場合、機能が衰えてくると、ぜん動運動などの動きが鈍くなり、便秘になる。薬や多量の食物を摂って、排便したとしても、本来の腸の動きからではなく、物理的に、強制的に、押し出されるので、腸壁にある古い便は残ってしまう。それが宿便となる。そのためにさらに動きを悪くする。高齢だった義父が腸を患ったときに「腸の動きが悪いので、排便の為にと量を食べるのは逆効果ですよ」と医者から言われたことがある。そのプロセスに似ているから宿便ならぬ宿汗ってとこかな。

ということは、内臓機能が鈍っているのに、その手当てをしないで、表面だけの汗をかいても有効じゃないってこと。汗は体温調節や老廃物を排泄する機能もあるわけで、それが不十分になる。せっかくの汗も不毛となる。内臓からの汗をかこう! 身体の芯に“冷え”を感じるのも、それと関係している気がする。