忘備録

7月に入って、あっという間に日が過ぎた。例によってのまとめ書き
*7月1日(金)
義姉の誘いで、久し振りに義母宅訪問。背の高くなったくちなしの木に白い花が咲き、強い香りをはなっていた。私は買ってきたブルーレースの花を備前の花瓶にさす。義母が奥から「私には猫に小判」と言いながら、京都の大学で卒業時にもらったという皮装丁の立派な『正法眼蔵』を見せてくれる。そんな話から、私のやっていることを一気に話していた。それを聞いた義母が私の考えていることを真面目に聞いたのは初めてと言い、感涙する。「ありがとう」というこころから出た気持ちのようだ。自由奔放な少女時代を送り、戦後は想像を越える苦労を重ね、突っ張って生きてきた義母は、義父も送り、やっと荷が下りたのか、生き抜いてこれた幸せを素直に感謝するようになった。今度そのころのことをきちんと聞いてみようか。

*7月2日(土)
DVDで「映画日本国憲法」を見る。アジアが好きでずっとグループで通信を出してきたM氏は、また違う視点での意見。後で、若者と熱く語っていたが、いろいろな意見を聞けて新鮮だった。回を重ねていきたい。M氏の感想から抜粋

21世紀もまだ人間は、理不尽な死から逃れることができそうにない。とすれば、選択肢はふたつ。武器を持って死ぬか、丸腰で死ぬか、のどちらを選ぶか。それが憲法9条だと考える。その意味では、9条に対する日本人の態度はずいぶんいい加減だった。しかし、中国、韓国の人が、9条を『日本の謝罪』と捉えていることは、重要だ

理想主義と決め付けず、交渉手段としても有効なカードになり得るのではないかと私も思った。

*7月3日(日)
朝は地域の清掃。
疲れたからだを横たえながら、スタッフに借りたビデオを観る。数学者藤原正彦教授。いま、ちょっとハマっている人物。天才の栄光と挫折はおもしろかった。天才の栄光と挫折―数学者列伝 (新潮選書) 本はエッセイしか読んでいないのだが、これが私にはツボにくる。いずれ感想などを書く。
夜はたまたまTVで菊地なにがしというカリスマのジャズマンの映像を観た。最後に「ジャズに出会わなかったらいまごろは監獄か病院にいる」というインパクトある言葉を発する。人を支えるものにはいろいろあるが、それがなんであれ見つかればしめたものだ。モノでなくてもいい。感覚でも情感でも。

*7月4日(月)夜はミーティング。その後、散々な目にあう。平日の為、すぐに特急に乗れた。が、なんだかおなかがシクシクしてきた。冷えたのかな。手をお腹に当てながら、だましだまし持ち堪え、終点で降りる。なんとか最寄り駅まで行けそうなので、続行する。ところが乗り換えた車両がいやに冷房がキツイ。びゅうびゅう冷気が迫ってくる。ううっ。1駅、2駅・・と堪えたが、ヤバイ。思わずホームに降りたつ。間に合った(冷;)と、溜息ひとつ。誰もいないホームに一人佇む。情けない。幸い最終電車手前だったので助かった。なんとか自宅にたどり着く。それでもまだ解決せず、自宅のトイレに再び佇む。
いやぁ〜参った参った。キリキリ舞いとはまさにこのこと。ハライターマンの恐怖がよくわかった。