見えないことで見えてくる

本日は夏至。昼が最も長い日。100万人のキャンドルナイトの呼びかけ人辻信一氏*1に先日お会いしたこともあり、今年もunaでキャンドルナイトをすることにした。*2もともとその日のカフェ担当者はスローライフに関心があり、ときどきローソクの灯りだけで夜を過ごしていた。コーヒーもカフェスローからフェアトレードのコーヒーを仕入れたりしている。

自宅でPC作業などしていて、ギリギリに店内に滑り込む。各テーブルにローソクの火がともっている。、まだ大丈夫というので、食事を注文。薄暗がりで食べる食事はまた違った感覚で新鮮だった。敷かれたランチマットの木綿の生地は粗く、柔らかい肌触りだと知覚する。箸やフォークをくるむ布はざくっとした手触り。運ばれた料理の説明をいつもより丁寧に聞く。

アボガドサラダはグレープフルーツ入り醤油ベースのドレッシング。ゴーヤチャンプルには、短冊切りのポテトのほくっとした感触とふわっとした卵がからみ、味のしみたお麩がどっしりした味を出している。トマトスープにはもっちりしたペンネに、サワークリームの味覚がサプライズで参加。雑穀米のおにぎりにはふわっととろろコンブで巻かれている。

いつもなにげなく食べ終り、「美味しい」という表現で終始させてしまっていた食感。視覚を弱めただけで、こんなにも他の感覚が目覚めてくる。今度、聴覚や味覚、臭覚とか、焦点を絞って味わってみたらおもしろいかも。