生命の活性

90を超えた義母の手術のつき添い。爽やかな風が吹き、太陽がまぶしい。きっと大丈夫だ。
ベットに行くと元気そうな表情。昨日の術前説明で不安を招いてはいないだろうか心配をしていた。「わからんことは心配したってしょうがない」という彼女の処しかたに救われる。勤務先から義兄夫婦が駆けつけ、術後のベットに間に合う。

結果的には麻酔は脊椎麻酔と軽い吸引の併用。すでに意識がもどり、「なんもわからずに、気がついたら済んでいた。痛くもなんともなかったわ」と。麻酔からの目覚めが遅いかもと言われた。5・6時間足が動かないと言われた。が、どちらもすでに活動している。初めてのことばかりで手術室でもキョロキョロしたり、先生にも問い掛けた様子。昨日一日で部屋の皆さんと仲良くなり、みんなから見送りを受けた。なんなんだ、この生命のたくましさは。

「人のことなど知っちゃいないわよ、自分の興味で手一杯だもの」とストレートなもの言い。彼女の活性源は“衰えざる好奇心”それに尽きると私はみている。いやはや、たいした御仁であります。私は密かに孟母ならぬ「猛母」と呼んでいるのだが。