不可思議で不愉快な行動

法事で上京した両親を新宿に迎える。待ち合わせ場所が錯綜する。いつも利用する駅だが、全くわからない人に説明するのはむずかしいことなのだ。JRの西口改札が地下だと説明するが、出てみれば明るくてタクシーが止まっている。そこで混乱するみたい。そのまま私鉄の改札口に。一階だと念を押したはずだが、一階だと勘違いしてしまう。そんなときには携帯電話が本当に助かる。何とか落ち合うことができた。疲れる〜。タクシーで、自宅までの途中、満開の桜並木を通ってもらう。すばらしいながめ。

今日も乗ってきた特急指定席で、先日感じた不快な感情を思い出す。平日は単身サラリーマンが多いが、休日は二人連れが多い。指定された席に行くと、通路側にすでに男性が座っていた。「すみません」と言って窓側に座る。すると通路の反対側にいた女性が席を立ち、その男性と席を替わったのだ。二人は中年の夫婦。なぜ席を変わったのだろう。そういうことが以前にもあった。その時は斜め前だったので、「席変わりましょうか」と言ったが「いえ、いいです」と断わられた。なぜそういう行動をするのか、理解に苦しむ。わけがわからない。つまり「席が離れているカップルが、夫が女性と隣あわせになった場合、女性は席を替わる」ということに。どういう理由なのか、わかる方いらっしゃいますか? 替わられた私としてはとても不愉快な気持ちになる。なにか私であることに、不都合でも? と中島義道的気分。うるさい日本の私 (新潮文庫)