病院嫌い

高齢の義母の診察に付き添う。紹介された病院で待ち合わせをしていたのだが、なかなか現れない。と、自宅まで迎えに行ってくれた義姉からメール。渋滞なので遅れそうという。年度末だし、心配したがなんとか受付時間内で受付をしてくれた。大田区から新宿区までの距離は結構あるからなぁ。今度は自分が自宅まで迎えに行って、付き添うことになっている。余裕をみていかなくちゃ。
ふー、疲れた。結局午前中から行って、薬局で薬をもらったのが、5時近くなってしまった。同日にできる検査をしてくれたのはいいが、流石に疲れた。待ちに待った一日。付き添いがこんな状態なんだから、当の病人はどんなに大儀かと思う。

奥山貴宏『32歳ガン漂流』32歳ガン漂流 エヴォリューションを読んでいても同様の感想を持っていた。ガン宣告、余命2年の著者が、一人で生活しながら、入院・検査・治療をする日常が克明に描かれている。『31歳ガン漂流』31歳ガン漂流の続編だ。32歳だから宣告によると、余命一年足らずになる。その彼が検査や治療を受けているのだが、何しろ待ち時間が多く、その度に彼はイカる。帰りの疲労感の様子。怒って当然だろう。なかでもがん治療のガンマーナイフを受ける様は壮絶だ。そもそも東京在住の彼は、それを受けに、茨城まで出向く、それだけでも残酷な提案。どれほどの身体的ダメージだったことだろうと想像するだけで、こちらまでからだが重くなる。治療どころか悪化させているのではないかと、ヒヤヒヤする。

久し振りに行った病院には病人が溢れていた。これじゃ医療サイドだって参っちゃうよな。できることなら二度と行きたくない。