泉シールとトイレットブック!

久しぶりに上京した知人Iさんを囲んでの飲み。
ブックカフェオーナーであるIさんの企画した“泉シール”をもらう。泉とはあのデュシャンの作品、泉のことである。その作品(便器)にあるサイン【R.MUTT1917】がシールになっているもの。ここでシールの意味を簡単に。《当時の慣習のひとつ、画家が作品にするサインを デュシャンも同じようにこの作品にする。便器にされたR・MUTT 1917のサインは、便器の製作会社Mott Works のもじり。Rはリチャードのイニシャルだが、登録商標の略号でもある。リチャードには馬鹿者という意味がある。つまり登録商標、阿呆のマット》このサインによって、レディメイドの便器はりっぱに挑戦的作品となったのである。「慣習、権威なんてクソくらえ」ってところである。

私はこういう手のものがやたら好きだ。裏には「便器へのご使用をお薦めします」と書かれている。ウケる。私なら・・・マグカップに? 窓でもいいし・・考えると楽しい。一枚525円ナリ。やっぱ個人的に仕入れよう! http://www.calobookshop.com/



と思っていたら、知人が担当する本関係のメルマガに「春秋社からトイレットブック『建築する身体ーー人間を超えていくために』発売」のニュース。トイレットブック、つまりトイレットペーパーに印刷された本(?)説明にはこうある。

このトイレットペーパーには体に優しいブルーのインクで文字が印刷されてい
る。実はこれは、昨秋に日本語訳が春秋社より刊行された、荒川修作+マドリ
ン・ギンズ著『建築する身体――人間を超えていくために』を印刷したものな
のだ。春秋社は大真面目で次のように宣伝している。

「トイレットブック『建築する身体』発売! 常識を変え、新しい日常の生活
空間を創り出すためのトイレットブック、誕生!! あなたはどう使いますか?」

詳しく説明すると、この「トイレットブック」に印刷されている文章は、書籍
『建築する身体』からエッセンスを抜き出し、それを26字×112行(約3000字)
にまとめたものなのだ。ISBNコードが付けられないため(当たり前だ!)、取
次ルートではなく、春秋社から小売書店および個人客への直販ルートのみで販
売されている。

衝撃の「ピラミッド積み」写真
http://biblia.infoseek.ne.jp/b/pyramid.htm

二個セットで1000円。これも買いたい。
けれど、どう読むのか・・。やはりトイレットペーパーホルダーが一番便利そう。けど、一度使用で流してしまうのもなんだかなぁ・・。
それに家人が使ったところは読めないわけだし・・。
悩ましい本が出たものである。