トットコ兵隊

茂木脳講座。少し遅れて入った会場にはロボットの映像が映っていた。今日の最新資料はロボット研究。アシモの映像が映る。また新しいロボットの出現か。
ある面で相当新しいもののようである。未来的というか・・。しかし、人間により近づいた形態かというと、そういうものではなかった。形状は足の骨組みだけだったりする。

ロボットというと、実際の人間とか、犬に近づいたものをイメージするが、それは日本的な傾向らしい。資料は相変わらず英語なので、私の理解し、解釈したものと、おことわりしておく。

なにが先端的研究かというと、からだの動きかたに対するエネルギーの使い方とでもいうようなところ。例えばアシモは、関節などかなりスムーズな動きで、人間に近い動きになっている。が、その動きをする為には、膨大な力(エネルギー)を消費するという。重量もかなりある。人間はというと、重量はせいぜい60㎏前後。歩くエネルギーは体内で都合できる程度のものである。そういう意味で、アシモはまだまだロボット(人工人間)としては、改良の余地ありというわけだ。

今回紹介されていたのは、「慣性」の利用を考えているというのか・・。昔トコトコと歩く兵隊のおもちゃがあった。置いてある土台を傾けるとトコトコと歩き出す、あの人形である。その仕組みを考慮に入れたのか?。足の裏が湾曲している人間型骨格のロボット。それは左右の揺れを安定点に集約するように修正する設計になっていて、転ばず、止まらず、歩き続ける。

その動きはまさにトットコ兵隊のよう。ブサイクでギコチナイ。けれど、少しのパワーで動き続けられる。その視点が画期的なのだそうだ。なるほどね。しかし、そう考えるてみると、人間はなんと省エネな生き物なのだ。じつによくできている。