こころ沁み入る歌

徒然草を読む会。段は12段だが、参加者に詩を書いている青年がいたので、その前に「意味するもの」と「意味されるもの」とか、表層言語と深層言語など哲学的な話を枕にされる。12段は「こころ同じ人としめやかに物を語り合うのは、とてもうれしいことだけれど、そういう心の友はなかなかいないねぇー」というような内容。兼好さんって隠遁しているみたいだけれど、結構人が恋しいんだよなぁ。

例によって参考にあげてくださったのは、古今和歌集から(文字は未確認)

散る花の 鳴くにしとまるものならば われ鶯におとらなしやは 

散る花を、泣いて止まらせられるものならば、私は鶯よりも上手に泣けるものを…。う〜ん。
先日、ずっとともに来た友人に突然に逝かれたM氏としみじみ「沁みるねぇ」と言い合う。M氏は相当堪えている。この歌を聞くために今日があったのか…。