ケイタイがなければ困る〜、こまる

あなたがいなければ困る〜と歌う君がいる。はて、私にすれば何にあたるだろうと考えた。パソコン?ケイタイ? 確かに定期を忘れた時とケイタイを忘れたときでの不安度を考えると、ケイタイの方が大きい。ちょっとの遅刻ぐらいなら取りに行くかな? 

このごろ富に電車の中でのケイタイ携帯率が上がっている。携帯率とは、字の通り、携帯している。目に見えるということだ。2、3年まえの風景とは明らかに違う。延々と呼び出し音が鳴ることは少なくなったが、手にしている人が増えた。座席を見ると8割はケイタイ電話を手にしている。いまやケイタイはあらゆる機能がつまっている。映像、ナビ、予約、読書、銀行、財布…。歩く事務所だ。もしこの世からケイタイがなくなったら…と考える。困るだろうな。そして風景がまた変わるだろう。

先日遠距離恋愛中だという若者と話した。遠距離のため連絡が取れにくいという不便を感じたことがないと言っていた。すぐに連絡を入れ、すぐに返答がもらえる。せっかく遠距離恋愛なんだから手紙とか書いてみれば?と言ってみた。「手紙?!」とキョトンとした顔。年頭にないって感じ。「愛しい人からの便りを待つ」というもどかしいような、胸ときめく時間というものは、もう消滅してしまったのだな〜。

かく言う私も、実はそういう夢のある経験はないのだけれど…。