上海雑感2

unaスペースに団塊ジュニア世代のH君が訪ねてきた。なんと彼も同じ時期に上海に行っていて、たくさんの写真を持参した。先客に同世代のSちゃんがいて、彼女も4年前に行っている。奇しくも彼はこう言った。「いま建設ラッシュでオリンピック前の日本みたい。これからどんどん変わってしまうから、行くなら今のうちですね」。世代が大きく違うのに同じ感想。お茶がおいしいこと、女性が素肌美人でスタイルがいいこと、緑が多いこと…も共通していた。私はデジカメの電池不足の上、記録にならないものばかり写していたので、改めて見ながら盛り上がった。オクラチップのつまみにジンサワーテキーラのカクテル。

「へぇ〜」感覚:
・日本は木の文化なのだと改めて感じた。中国は工芸から建築、インテリアまで石のものが多い。レンガというより大理石のような石そのもの。だんだんからだの芯が冷える気がする。きっと地質的なことや湿度が関係してのことだろう。普段気にしなかったが、木の感触にほっとする。
・博物館で見た石の細工には仰天した。だいたい石に彫刻といってもたかが知れているものだ。それが彫り物は次第に精巧になり、穴が開き、やがて立体的になり、それらが重なり合うのだ。それも紀元前何世紀というとてつもなくいにしえの時代にである。木の彫刻はよく目にするものだが、石には驚き。鉄や銅器がまだなかった時代に、どんな道具を使ったのだろう。一人の人生くらいに膨大な時間を費やしたのだろう。
・木は木で、その細工の懲り方は尋常ではない。イスやタンスに掘りまくり。こまごまとびっちりと気持ち悪いくらいに。人間の際限のない欲?のエスカレートぶりは、ちょっと恐ろしくもあった。
・民族衣装がまたすごい。「多民族な中国」を実感したが、まったく傾向が違うのだ。インディアン風やインディオ風、アボリ人風とそれぞれだ。逆に世界ってつながっているのだなぁと感じさせる。
・それにしても「龍」は特別な存在なのだった。どこにでも龍のデザインがある。ひげやシッポが日本とは微妙に違う。目は海老で、シッポはライオンとは知らなかったなぁ。