文化的動きと政治的動き

イベントが続く。今日は池袋にある書店J。知人のいる月曜社の『文化=政治』に関連した催し。著者の毛利嘉孝×野田努トークセッション。若者で満員だったことには驚きだった。毛利氏はいま九州大学で教えているはずだから、わざわざ上京されたのかなぁ。わたし的にタイトルがグッドタイミングだったので、すぐ買い求めたもの。あとがき*1もよかったが、文化についての記述に付箋を貼る。

私が「文化=政治」を「社会」に代えて用いるのは、もともと「社会運動」がもっていた過剰なもの、異質なもの、ざらざらしたものを「文化」という言葉とともにあらためて導入したいからである。ー略ーつまり、文化とは究極的に「反社会的」な側面をもっているのだ・・・

ここでは多分、社会というのは、そのざらざらしたものを取り除こうとし、よりスムーズな体制を作ろうとするもの。社会化とはそういう方向をさすものと私は理解。お茶の世界にいたI氏が伝統文化とは常に壊すことをする。伝統は前衛なのだと言っていたことを思い出し頷いた。「文化が社会的なものを拒絶する、その瞬間が政治と文化が結びつくとき」と毛利氏は言うのだ。いまどきの社会の動きを取り上げながら、今後どんなふうに展開させていくのか、楽しみである。

帰り際、月曜社のダブルK氏にご挨拶して、会場に来ていた知人Sさんとお連れとで快食。トークの感想など、一人でしゃべりまくっていたような気が…。自分のやっている事に重ね、ちょっと上気気味。失礼いたしました。

*1:私はあとがきから読む人なのである