二日目

去年入院してから独り暮らしを諦めた老義母と義兄夫妻が訪ねてきた。都内からちょっと距離があるので、とても来られないと当初は言っていた義母だが、疲れも見せず、驚異の復活をとげていた。むしろ義姉のほうが体調不安定で、別の部屋で休む始末。

いつも義母をみて感じさせられることは「生きる意志」の存在。べつに強がって生きている風ではないが、芯にある強さを感じさせる。戦争を経過し、悲惨なことをたくさん経験したからなのか・・そうとは言い切れないだろう。

さすがに90半ばに差し掛かり、少し記憶が曖昧になってきてはいるが、意志を感じさせる生きかたの何分の一かでも見習いたいものである。夕方には義兄宅に向けて帰られた。

その後、明日から仕事だという子ども生活食材を手土産に帰っていった。彼は独り暮らしをするようになり、再び本を読み出したらしい。帰宅すると決まって書棚を覗き、何冊かを借りて行く。家にいる間に新書を二冊読み終えていた。選択する本のセンスはなかなかだと思う(単に趣味が重なるだけか・・・親ばか;)。

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)