そして一年が経った

今年はunaで、憲法というものを通して、一緒に「自分で考える」ことをしてみようと思い立ったのが、去年の年頭だった。一年経ったことになる。その間、まさに憲法に関係することがらが動きだした。


テーマは一年と思ったが、ますます改憲への速度が加速している現在、今年も継続することになった。護憲、改憲と決め付けず「知らない」という自覚からはじめようという試みだった。靖国愛国心、といった、まともに触れてこなかったことを考えあった。立憲国の基盤を作る教育基本法にも触れた。その直後に、教育基本法はあっさり改正された。


今回は軍隊をテーマにした。考えることはたくさんある。軍隊(自衛隊)というものをどう考えているのか。まず意見を言い合う。国民を守るためのほかの組織を持つまで、当面は矛盾のまま現状を維持するという意見、軍隊は実際は国民を守らないので、いらないという意見、国連軍など国際的組織を充実させる方向。など意見もいろいろ。


そのなかでいらないと言う人たちが、意外にも軍事にくわしいことに驚いた。おたくではないが、多少詳しくないと、それが役にたつかたたないか、判断ができない。ただ感情論に走るだけでは理想論や空論で終わってしまう。兵器に関しての話は聞いていていい気はしない。だが知っていなければ判断も議論もできない。おたく知識もときには必要なのである。(軍事アナリストとする人は大抵軍事おたくだったと聞く)


世界第2位の軍事費。防衛庁から省昇格となり、今後どんな展開をしていくのか…。そこで話された話。「軍隊は決して国民を守るためのものではなく、国のかたちを守るために組織されているもの。それのために国民が兵士となり、国のために戦う。したがって犠牲を強いられるのは国民側である」。「そうなんだぁ、そういうものなのか」と改めて未知を知る。
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