悲惨な結末

なんと忙しく、起伏の激しい一日であったことか。
unaで面接のあと、打ち合わせ。長引いたので、Nくんの案内でのラジオ局見学はキャンセル。有楽町へ急ぐ。駅前のはずなのに、迷う。あわてるとろくなことにはならない。すでに盛り上がっている連中と久し振りの面会。高校時代の同窓会なのである。東京にいる連中とはこうして何度となく会っている。
自由でバンカラな校風がそれぞれを魅力的な中年にしている。授業がクラスごとではなく講座制であったため、同級会ではなく同窓会となるのだ。多感な時期を共有した仲間は日頃疎遠であってもすぐにうち溶け、当時に戻る。Tくんが代表をしている店舗のため、美味なる料理を格安でいただくことができた。
だが、ちょうどつれあいが赴任先から戻るというので、泊まらずに最終便で帰ることに。

となるはずだった…。
ところが駅に滑り込んだらなんだかホームがざわついている。アナウンスによると人身事故。現場検証をしているので、しばらくお待ちくださいという。その後、「終了した」になり「電車がつまっているので遅れる」になり「再び現場検証をしている」と情報が錯綜する。結果、いっこうに動く気配はない。すでに日付が変わろうとしている。もし動いたとしてものろのろ運転だ。途中で乗り継ぎなんてことになったら目もあてられない。

どうしようと迷っているとつれあいからも仕事が遅くなり自宅にはたどり着けないという連絡。私も義姉宅に連絡し、泊めてもらうことにする。寒空を見上げなら惨めな思いをかみしめる。「なんてこった」。