各分野のリアリティ

本日は精神医療センターの開設20周年の記念講演会があるのだ。昨日に続きまたまた濃密な一日であった。千葉精神医療センターはセンター長、精神科医計見一雄氏を中心に、先端的な医療を試みてきた。野村進『救急精神病棟』救急精神病棟 を読み、計見氏のお話を聞きたいと思っていた。精神医療に関わる友人が多いので、その筋から何度も聞いている名前でもある。彼の呼びかけで登場したシンポジウムのメンバーは、生物学池田清彦さよならダーウィニズム (講談社選書メチエ)脳科学茂木健一郎脳とクオリア―なぜ脳に心が生まれるのか認知科学佐々木正人アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))の諸氏。それぞれに個性豊かな人々である。タイトルは「現実(リアリティ)とは・・」

昨日の宗教対談とリンクするところがあり、おもしろさが倍化した。例えば「治った“ふり”をしてみる」というアドバイス。治るとは、○○な行為をしないこと。たとえ頭がぐじゃぐじゃ状態だろうが、理屈や言い訳せずに、まず行為にでてみる。病的行為をしないためにはどうするかを考えていく。例えば部屋から出て、タバコを吸いたいとする。では出るためには、何をクリアーしたらいいのか。行為ができてくれば(部屋をでて、タバコが吸えた)治っているとするのである。それは昨日の「行為が人を決める」に通じる話。多分野からのゲストの方々はそれぞれにユニーク。人物もお話も興味深いものだった。まとめはあとで。

帰りは特急であっという間。新宿でM氏と打ち合わせ。カウンターにM氏とは古い付き合いのミュージシャンYさん。「よう」、「あら、仕事帰り?」と二言三言。家に着いたらぐったり。流石に疲れた。