汗一升と涙一筋

渋谷アップリンク森達也作品職業欄はエスパー (角川文庫)のフェア。何度か行ったことがあるので、地図を持たずに出かけた。予定通りに渋谷駅。順調に歩き始めたが、どうも曲がり角を間違えたらしい。方向音痴には自信があるので、下手に動かずにM氏に電話で確認。思っていたより距離があった。なんとか時間ギリギリで間に合いそうだ。見慣れた階段を上がる。ドアをあけると・・あれ?なんか変だ。「転居されたんですよ」と信じられない返答。なんたること。そう言えば、今朝電話で話した娘がちらりとそんなことを言っていた。森さんのHPから見た情報の住所はそのままだったので、まさかと疑わなかった。
転居先はちょっと距離がある。歩いたら間に合わない。タクシーを拾う。しかし、「一方通行でこの先は行けないので、スミマセンここで降りてください」と。かなり前で降ろされた。ありえない。その上、降りたとたんに雨…。踏んだり蹴ったりとはこのこと。それでも新アップリンクは容易に見つかり、急いで中へ。暗闇の中、イスに座ると汗がドッと噴き出した。それが足のつかないカウンターイスで、下に置いたバックに手が届かない。ハンカチ出せないまま汗だく観ることに。スクリーンには今は亡き高田渡。やはりいい顔してるなぁ・・。ついで「放送禁止歌」の山平和彦氏が出てきた。二人ともこの世にはすでになく…。そう思ったらみるみる視界がゆがんできた。放送禁止歌 (知恵の森文庫)