時間泥棒

連休の谷間。金融機関はめちゃ混みだった。

1年の短さと90秒の長さ。先日書いた佐世保の事件は、昨年の6月。まだ11ヶ月前のこと。1年経っていないという年月の短さに驚いたわけだが、西日本で起きた鉄道事故では1分半の遅れを取り戻す為に起きてしまった事故。また以前に起きた校門圧死事件も1分半の遅れで起きたことだったと聞く。1年が短くて、1分半が長い。なんなのだろう、この時間の感覚は。

たったの90秒。かなしいかな運転手や女性徒にとっては、それがとてつもなく大きな時間となってしまっていた。埋められなかった90秒という時間の谷間。だが、1年が短いと感じることと、90秒が長いと感じるこの感覚、実は同じことに起因する。 ミヒャエル・エンデの『モモ』を思い出すモモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)。知らず知らずのうちに時間が奪われている。時間泥棒は誰?